本当に奴隷を買えるチャンスを逃した日…でもこれが正しかったんだよな!

本当に奴隷を買えるチャンスを逃した日…でもこれが正しかったんだよな!
時代はまだ昭和、僕は歌舞伎町の深夜薬店で働いていた。

ここを選んだ理由は、深夜の時間の時給が破格値だった事..そしてもう一つの理由はここの店長に誘われたからだ。

元々は水道橋の薬店で働いていたが、もう少しお金が欲しかった、そうしたら同じチェーン店で池袋と新宿には深夜番があり時給が高い事を教えてくれた。

そして、一番時給が高いのが此処、新宿歌舞伎町店だった。

暫く、お試しでシフトに入ったら、店長に気に入られそのまま此処の専属となった。

店長は基本奥で寝ている事が多い。

この店は場所柄物騒なので、店長はお店から余り離れない…

実際に店長がさぼっているから首にするという話もあったが、他の人が入ったら3日間で

「辞めさせて下さい」

そう言って辞めてしまった。

それ以来、ここのお店は、有賀さんしか出来ないと言われて、他の店長に代わる事も有賀さんに文句を言う人が居なくなった。

まぁ、お客はヤクザに風俗嬢にホスト等、夜の仕事の人ばかり、普通の人じゃ勤まらないだろう。

「歌舞伎町の深夜番になりたい? 本気で言っているのか?」

これが、僕が初日に有賀さんに言われた事だ。

そして、僕は初日からやらかしてしまった。

「お前は俺を舐めているんか?なぁ、なぁ」

僕が言ってしまった一言で今、僕はヤクザに絡まれている。

悪口なんて言ってない..ただヨイショしようとした結果がこれだ..

ただ、褒めただけなのに..こうなった..

高額のドリンクを一気飲みしていたので..カッコ良いと褒めただけなのに..

奥から有賀店長が飛んできた。

そして間に入ってくれた..

「こいつさぁ、ヤクザのマンガをよく読んでいて、本当にカッコ良いと思っているんだよ..許してくれないかな..」

「じゃぁ、揶揄ったんじゃないんだな..そうか、カッコ良いか..だが坊主こっちにはくるなよ..あぶねーからな」

そして、僕の胸ポケットに1万円ねじ込んで帰っていった。

「良かったじゃん、それで美味しい物食べるなり..楽しい事すればよいんだ..明日も来いよ」

「はい」

その後は問題なく、僕はここ歌舞伎町店の遅番となった。

このお店の面白い所は、色々と社会の裏側を見る事が出来る事だ。

これは、その一つの物語。

「いよーっ、少年元気か?」

声を掛けてきたのはヒロさん..しょかつ、麻薬の売人だ。

ちなみに、僕は麻薬はやらない..そして、この店に居て色々な知り合いがいるから無理やりは売って来ない。

「泉ちゃん..女要らない? いまなら結構な美少女プレゼントしちゃうよ?」

ちなみに、僕が彼女を欲しがっているのは結構有名な話し。

こういう場所にいると..そういうネタで結構からかわれる。

主に、風俗のお姉さんやキャバクラのお姉さんから…

だから、僕はかっこつけて「愛のあるSEXしかしない」といかっこつけている。

ドリンクを飲みながら話し始めた。

1本3000円のドリンクをヒロさんはよく飲んでくれる常連だ。

この薬局では、こういう話は聞いても聞き流すのがお約束だ。

ただ、美少女が貰える..この響きは流石に聞きたくなった。

「どうして美少女が貰えるんですか?」

つい聞いてしまった。

「実は、ヒロのお客さんの中に凄い美少女がいるのよ…今迄は売春をして稼いで薬買っていたんだけど…最近取り締まりが厳しいんだよね」

「それで?」

「うん、だから、泉ちゃんが彼女にお金をあげるの、そうしたら彼女はヒロから薬買えるじゃん! その代わりに同棲でもして尽くして貰えば良いじゃん?」

「家族とか問題になるんじゃないですか?」

「訳ありみたいで、中学から友達の間を転々としているらしいよ..だから大丈夫」

「だけど、ヒロさんの薬って高いんじゃないんですか?」

「彼女だと大体 月10万円位かな? 泉ちゃんが払えないような金額なら話しないよ」

「だけど、捕まったら..」

「そうならない様に、家には薬を持っていかないで、その場で使わせるようにするよ..」

不味い、危ない話なのに..どうしても聞き入ってしまう。

「少し考えて良いですか?」

「良いよ! 3日間位…だけど、これヒロは薬代が入るし、彼女は薬に困らなくなるし、泉ちゃんは何でもしてくれる彼女が手に入ってWINWINな状態じゃない..最高だと思うけど..」

「考えますね」

そして暫くしてヒロさんは女の子を連れてきた。

凄くかわいい..ちょっと大柄だけど、顔立ちは幼い…ピアスを沢山していて..髪が茶髪..それ以外は正直好みだ。

ミニスカートも凄くエロイ..

ここから何が起きるのか?

何も起きない..僕がいま此処に居るのが答え..

確かに良い話だけど、麻薬は怖い..

それに相手が未成年なので更に怖い…

だから断った..

だが、もし、僕がもう少し悪い奴だったら…

悪い事をする勇気があったら…

何が起きたのだろうか?

そちらを選べなかった僕には..その答えはもう解らない