デーモンズワールド 悪の世界にようこそ!

この世界には絶望しか無い
私は逃げている..

家族で馬車で行商の旅をしていた所を、いきなり盗賊の襲われた。

「碌な物持ってねえな!」

「娘、娘だけは助けて下さい」

「そうか、娘だけ助ければ良いんだな..じゃぁお前は殺して良いんだ..死ね!」

いきなり、盗賊が剣でお父さんを刺した..

「じじい、の血で汚れちまったよ…」

そう言いながら盗賊の男は剣の血を拭きとった。

「お父さん..お父さん、何で、何でお父さんを殺したの?」

「それは、お前の親父がそう頼んだからだ..」

「そんな..」

「さてと、約束したのは娘の命だけだ..」

「まさか、お母さん..お母さん..」

お母さんはもう既に死を覚悟していた。

「だが、娘だけじゃ生きていくのは大変だろう..俺たちを満足させたらお前も助けてやるよ..」

「歳をくって売り物にはならないが、女なんて久しぶりだ、使えりゃいい」

お母さんは黙ってうなずいた。

そう言って、1人の男がお母さんを何処かに連れていった。

お母さんは気丈にも何も喋らなかった。

「やめて、お母さんを連れて行かないで..お願い」

「煩い、静かにしないと殺すぞ」

「お母さん、お母さん..嫌だ、嫌だ..」

そして見張りの男を残して他の男もついていった。

「貧乏くじは俺か? 久々の女なのに…うるせいんだよ」

盗賊の1人に殴られると私は気絶した。

そして、次に見たのは裸同然に服が千切られ..痣だらけのお母さんだった。

私だってもう子供じゃないお母さんに何があったのか解る。

だが、お母さんは何も喋らない。

「さてと、此奴も殺すか?」

初めてお母さんが口を開いた。

「そんな約束が違います..満足したら助けてくれる約束です..」

「自分からは何もしない..声も出さない、そんなマグロで満足何てしないだろう? お前は約束を守って無い..」

「そんな、そんな、私が居ないと、娘が娘が生きていけません..」

「だから?」

「そうだ、今度は私からします..何でも言う通りにします..だから..お願いです..もう一度..」

「おい、誰かこのババア抱きたい奴はいるか?」

「婆はもう要らねーな」

「こんな子汚い状態のババアなんて抱きたくねー」

「中古どころか、もうゴミでしょう..」

「もう誰も要らないって」

「だ、そうだ..娘なら安心しろ、ちゃんと死なない様に娼館にでも売り飛ばしてやるからさ」

「そんな、約束が..嘘つき、呪ってやる!」

「約束は守ったろう? 娘の「命」は助けるんだからな!..だから安心して死ね」

弄ぶようにしてお母さんは殺された。

縛り付けられ猿轡をされていた私は、ただ泣きながらそれを見ているしか無かった。

そして私は盗賊に売られて馬車に乗っている。

盗賊が直に娼館に売るのでなく、娼館との中間人に売るようだ。

《お父さんやお母さんが自分の命と引き換えに助けてくれたんだ..生きないと…》

男たちの隙をついて逃げ出した。

「娘が1人逃げ出したぞ」

気づかれた..走るしかない。

駄目だ、大人の足に私が勝てる訳が無い。

「助けて、助けて..」叫びながら走った..

もう後ろまで来ている…

「どうした? 何かあったのか..」

憲兵隊だ..助かった、私は勝ったんだ..

「憲兵隊..」

「どうした? 何があったんだ..」

「助けて、お父さんとお母さんが殺されて、私も売られそうになったんです..」

「本当か?」

「はい!」

「安心しろ娘! もう大丈夫だ!」

助かった、本当に頑張って良かった。

「ありがとう、助かるよ」

そう私に言うと、憲兵隊の隊長が剣を抜いた。

そして、その剣の柄で私を殴りつけた….

何が起きたの?…解らない..

そうこうしているうちに盗賊の男と話し始めた。

「悪いな、盗賊、最近悪い事を余りしてないから悪行ポイントが溜まらぬのだ..逃がしたお前達が悪い..だからこの娘は貰う」

「憲兵相手じゃ仕方ねぇ..その娘はやるよ..」

「それは助かる、いたぶり、弄んで殺せば少しはポイントが入るだろう」

「憲兵は最近美味しく無いのか?」

「弱い奴らや正義感ぶった奴は死ぬか、街から逃げ出してしまったから旨味が無いんだ」

「そうか? それじゃ、何かあったら声を掛けるから手を貸してくれ」

「ああ、いい話があったら声をかけてくれ、こちらから頼む..ああっ、良い話があったら、こっちも声を掛ける」

「少しでも悪い事してレベルをあげないと生活が辛いからな」

沢山の憲兵に囲まれ、犯され、ボロ雑巾のようになった私は..この世界に絶望しながら全てを恨んで死んだ。

死ぬ間際に見たのは、私に凌辱を与えながら楽しそうに喜んでいる..男たちの顔だった。

悪魔..私には男たちがその様に見えた。

この世界は狂っている..

救い等…何処にもない。

勇者が負けて、聖女も女神も凌辱の末に殺された世界..

此処では、悪が正しく善が過ち..

正しき騎士や冒険者がレベルが上がるのでなく、悪いことした者がポイントやレベルの恩恵を受ける世界。

この最低最悪な世界…それこそがデーモンズワールドだ。

勇者も女神も絶望するしかない(残酷な描写あり)
此処は山奥の村。

かって騎士だった者や冒険者だった者がひっそりと住んでいる。

「それで、本は手に入ったのか?」

「ああっ王都で探しまくって一冊だけ見つかった」

「そうか、良かった、それこそが最後の希望だ…」

この世界に必要なのは「勇者」だ。

だが、勇者、天城は魔族の四天王の罠にはまり死んでしまった。

その際には、一緒に召喚された聖女や大魔導士、剣聖までもが殺された。

勇者天城は一番最初に殺された。

だけど、勇者天城は楽に死んでまだ幸せだったかも知れない..

不幸なのは、聖女や大魔導士や剣聖だ。

不幸な原因は彼女達は「綺麗な女だったからだ」 その為、魔族の慰み者にされ、凌辱の限りをつくされた挙句死んだ。

死の瞬間の彼女達はもはや無力な少女だった..

「お願いだから殺さないで..」

「死にたくないよ..」

「何でもしますから殺さないで下さい..お願いです」

首輪をつけられ、人々の前で裸同然で歩かされ、街中でオークに犯され..正にこの世の地獄の中で生きていた。

そして、彼女達を勇者の仲間と見なさなくなり、魔族の性処理便所..そう呼ばれるようになった時..

一部の人間が好色な目で見るようになった時..

「聖女なんていってもこんな物だ..」

魔族によって、聖女は火にくべられ..

大魔導士は油の鍋で煮えられ…

剣聖は四肢を切り落とされ..

絶望の中で死んだ..

それぞれの死体を見た人々は絶望に染まった。

美しかった彼らの死体は、魔族ですらまだましに思える程、醜くかった。

これでようやく彼女達の地獄が、苦しみが、終わった..のでは無かった。

醜い体のまま繋ぎ合わされ..ゾンビとして蘇らされ、腐り果てて死ぬまで人を襲い続けた。

そして肉も腐り落ち..ようやく終わる事が出来た。

そして、世界は本当の地獄となった。

「勇者天城ですら敵わなかった相手だぞ」

「だが、俺たちじゃ、絶対に敵わない..もしかしたら再び彼らは地獄に落ちるかも知れない..それでもそれに賭けるしかないんだ」

「もし、もし、勇者がこの世界を救ってくれるなら、私は全てを捧げても良い..だから」

「解った..姫、..勇者天城の婚約者だった貴方がそう言うなら、召喚魔法をまたやりましょう..」

運が良い事に姫は、勇者を召喚した方法を覚えていた。

そして騎士の中にも召喚に立ち会った者もいた。

魔法陣を作り、聖魔法を注ぎ込んだ。

魔法陣は光だし..その中央には..

「嘘、勇者天城..また会えるなんて..女神様…ありがとう、本当にありがとう..」

「聖女様達もいるぞ..これでまた戦える」

「あーばばばばっぐああああああっ」

「天城様、私です王女クリスタです..」

魔法陣から出た天城は..体が崩れ..化け物の様になった。

それでも、クリスタは前に出た..それは、この化け物は間違いなく天城だからだ..その証拠に自分とお揃いの腕輪がある。

「天城様..気をたしかに..」

「ぐりすた…ごめん、せめて楽に..殺して..できない」

多分、何かで操られている..そして恐らく自分をいたぶるように、凌辱して殺す..そんな風に操られているんだ。

だが、勇者は..それに抵抗している…

ここまで落ちても..自分を愛してくれているんだ..体が腐り..こんなになっても..

「良いわ、天城、私を殺しなさい..」

多分、楽に殺す..それが天城の最後の私への愛..だ。

「聖剣なら楽に死ねたのに..天城、苦しいよ..はぁはぁ..」

クリスタのお腹には錆びついた剣が刺さっていた..そして、苦しみながら死んだ。

「ぐりすたっ ごめん..よ..」

最後に天城は確かにそう言った..だが、その言葉を言った後の天城はもう完全なるアンデットだった。

さっきまで話していたクリスタを踏みつけると、周りの人間に襲い掛かった。

「あーばばばばばっぐっふふふふっ」

剣すら使わず、ただ噛みつき、殴る..その何処にも勇者だった面影はない。

そして聖女も大魔導士も魔法は一切使わずにただ、噛みつき殴るだけの攻撃..だが、それは物凄く強い。

周りの人間はあっけにとられていた..その為、対応に遅れ..殺されていった。

そして、正義の志を持った村の人々は…死んだ。

《神の世界にて》

此処には昔、美しい女神が住んでいた。

正義の名の元に世界を幾度となく救ってきた女神が居た。

だが、見渡す限り女神は居ない。

そして光り輝いていた、その庭も宮殿も荒れ果てている。

女神は死なない..だからこの世界にいる筈だ。

では何処に居るのだろうか..

女神は邪神により凌辱の限りを尽くされていた。

そして、それに飽きた邪神はこの場所も自分の者にすると女神を八つに切断して毒液につけた。

この毒液は硫酸など比べ物にならない程に苦痛を与えて溶かす。

女神は死なない…だがこの毒液は容赦なくその美しい姿を溶かし続ける。

焼け爛れたその姿は正にアンデット…

首が入っている、瓶は邪神の居る書斎に置いてある。

そして、その瓶からは叫び声と泣き声と..「死にたい…死にたい..」

「誰か、殺して、殺して下さい」と女神が絶望する声がいつも聞こえてくる。

その声を聴きながら、邪神は気が向くと、その顔を面白そうに眺めている。

「馬鹿な奴らだ、此処に居るのは女神では無い..私邪神だ..勇者等呼んでも無駄だだ」

此処はデーモンワールド…勇者も女神も絶望する世界。

アムダ 更に残酷注意
身長180?、顔は勇者天城を優しくしたような青少年がある時現れた。

その髪は聖女ユリアを彷彿させるようなプラチナブランドだった。

そして、その手には聖剣レンブラントに良く似た黒い剣が握られていた。

「お前は悪魔かー人間ならこんな事は出来ない、娘が何をしたっていうんだ」

「むぅ、失敬な、誘ってきたから相手してやっただけだ」

「そんな事、娘がする訳ないだろう、娘はまだ6歳なんだぞ」

「そうか、ガキだったか..どうりで出来ない筈だ、仕方ないからナイフで切り裂いてやったぜ」

その青年の近くには無惨に殺された少女の死体があった。

「貴様ー殺してやるー」

青年は黒い剣を引き抜くと一線..男を切り捨てた。

「馬鹿な奴だ、襲ってこなければ生きられたのに..しかも、殺してやるだ..殺したければ掛け声なんて掛けないで殺さなきゃな..はっはっはっ」

青年は高笑いしていた。

「アラン、この辺りに犯せそうな女が居るような村はあったか?」

「どこもしけた村ばっかりしかありませんよ…アムダ様、もう少し中央に向かわないと」

「仕方ねぇー、野宿よりはましだ、そのしけた村を襲うか? しけた村でも1日分の食料位はあるだろう」

「野宿よりはマシですね」

そしてアムダ達は、アランが見つけた村に向かった。

「本当にしけた村だな、これじゃ碌な物もありゃしないな」

「その通りです…どうします?」

「今日の寝床にはなる..手を出さない意味はないだろう..皆んな..逆らう者は皆殺しだ..女が居たら、俺とアランに..上玉を1人づつ寄こせ、後は自由にして良いぞ」

「「「「「「「「「「おーっ」」」」」」」」

アムダは仲間には甘い、普通の盗賊の親玉は宝や女は独り占めするがアムダはしない..自分が必要な分だけとり、後は奪った者の物にした。

その為、アムダの元に仲間は集まり中には若い少年も居る。

逆らう若い男は皆殺しにした..手慣れたアムダからしてみればそれは簡単だった。

そして、村の中央に老人と無抵抗だった男と子供が縛りあげられている。

残りの女は全て服をはぎ取られていた。

「思ったよりは女が居るな、今日はアラン、お前から選んで良いぞ」

「アムダ様、私は此奴を選びます」

「おっ確かに良いな..女、解かっているだろうな? お前達の頑張りにこの村の男たちの命が掛かっている..家族を助けたければ頑張るんだな」

「本当に..本当に私が相手をすれば夫や息子は助けて貰えるんですか..」

「そこのアランは副官だ..満足させれば願い位聞いてくれるよな..アラン」

「当たり前です..満足させたら約束しよう」

「だ、そうだが?」

「解りました」

女は涙を流しながらアランの手をとり一軒の家に消えていった。

「俺は此奴で良いや..」

「嫌..」

アムダは剣を抜いて首に当てた。

「女、好きな方を選んで良い..夫や家族に操をたてて死ぬ選択もやる..だがその場合はお前だけでなく夫と家族も皆殺しだ..選べ」

「お相手致します..だから夫と娘だけは助けて下さい」

「ほぅ..そうかそんなに俺の相手がしたいか? 淫乱な女だ..返事がないな..」

「したいです..」

「解れば良いんだ..残りは勝ってに自由にして良いぞ、この女が良い奴は俺が終わった後なら自由にして構わない、見張り役はちゃんと交代してやれ..良いなー」

「「「「「「おーっ」」」」」

こうして彼らにとっては楽しい宴が、村人にとっては最悪の宴が始まった。

どの位の時間がたったのだろうか?

女達の泣き声が消え、絶望の嗚咽に変わり..それすら聞こえなくなった頃、ようやく宴は終わった。

「手めーら、もう満足したか? してない奴や遅れて抱いて無い奴はさっさとやっちまえ..満足したなら飯番は飯をつくれ」

「もう、満足だ」

「俺、見張りだったからこれから楽しむ..アランの兄貴の女良い顔だったかな..あれにするか」

アムダが性欲を満たして散歩をしていると新しく入ったトロンを見かけた。

「貴様、トロン、また女を抱かなかったな..」

「アムダ様、俺、出来ない..」

「出来ねぇじゃねえんだよ、やらない事はゆるさねぇよ..こい」

アムダはトロンの手をとり、一軒の家に放り込んだ..

そして、外からあどけないまだ子供を連れて来た。

「お前がグズグズしているから、こんなガキしかいねぇ..さっさとやれ」

「アムダ様..そいつはガキじゃないですか?」

「ああっ8つだそうだ..流石にやられていなかったぜ..ほら、言えよ」

「お兄ちゃん..ぐすん..私としてください..」

「そんなアムダ様..俺」

「お前としないと、此奴は殺す..後で確かめに来るから..頑張れよ」

「トロン..おーおーちゃんとやっているじゃないか? これでお前も大人だな..」

「アムダ様、案外女って良い物ですね」

「だろう? 次からはちゃんと取り合いに参加しろよ..」

その横には涙が枯れて、嗚咽を繰り返している少女が居た。

「その女はお前の初めての女だったな..特別に捨てて来ることを許してやる..森に捨ててきて良いぞ」

「良いのですか..」

「特別にな」

性欲を満たして食欲を満たした。

最後はキャンプファイヤーだ..

最初に老人と男が火にくべられた。

「我々がいったい何をしたって言うんだ、女も食料も奪われて..」

「弱いからだな」

「貴様、呪ってやる」

「好きに呪えばいい」

「そんな、そんな、私が相手すれば家族は、家族は助けてくれるって..」

「アラン、お前は満足したか?」

「満足なんてするわけ無いでしょう..こんな中古女」

「嘘..さっき満足したって..」

「女、アランが嘘をつく訳が無いだろうが..お前は先にくべてやろう..」

「熱い、熱いあついー…嫌、私の髪が髪が..ぎゃあああああああああああっ」

1人1人火にくべて殺していった。

そして、最後は、相手した女を全員焼いて締めくくりとなる。

「これで全員か?」

「いや、1人、トロンが逃がした」

「あれは良い、トロンが童貞を捨てた相手だ特別に許した」

「ようやく、彼奴も男になったんですね…まぁその位は許してやるか」

ここに居る全員が知っている..こんな森で子供が2日とは生きていけない..

今此処で死ぬか..魔獣のエサになるかしかない…

此処は、デーモンズワールド 、悪しか居ない世界。

魔王の娘も
本当の悪人になるのはどうすれば良いのだろうか?

「それは全てを犯し、全てを殺し、全ての者に地獄を見せる事だ。」

少なくともアムダはそう考えている。

本物の悪..それは今はまだ存在していない。

例えば、悪の現況と言われる魔王だ…

魔王にもしっかりと家族がいるし、娘を溺愛している事を知っている。

そして、部下にも優しい..つまり完全な悪ではない。

更に上に居る邪神はどうだ…

自分を信仰する者には恩恵を授けている..つまり完全な悪ではない。

この世界デーモンズワールドは邪神が作った世界。

昔とは違い、悪い事をすればするほどレベルが上がり強くなる世界。

そして、作ってしまった以上はそのルールは作った邪神ですら縛られる。

つまり、魔王や邪神よりも更なる悪を手に入れられれば、邪神以上の存在になれるかも知れない。

そうアムダは考えた。

そしてアムダ達は今日も悪に勤しむ。

「これはこれはデモノプリンセス、むさ苦しい所ですがようこそ!」

この娘は魔王の娘だ..この世界では強者の筈だが、簡単に捕らえる事が出来た。

魔王譲りの魔力や力は備わっている。

しかし、箱入り娘として育ってきたからレベルが上がっていない…

魔王の娘という名前で皆が恐れおののき従っている。

普通に考えて、この世界全てを総ている魔王が溺愛している娘を襲う何てことは誰も考えない。

その甘さにアムダは付け込んだ。

自分の力に過信をして、親の権力を自分の物だと勘違いしていた馬鹿な娘を騙し攫った。

「貴方が、有名なプリンセス様ですか? やはり凄く美しい、魔王様を思わせる漆黒の瞳…綺麗だ」

「そう、よく言われるわ」

本来なら弱者人間の言葉などには惑わされたりしない..魔族、それも王族なのだから…

だが、この時にプリンセスはアムダを見てしまった…

アムダの顔は美形であった勇者天城にも似ている…そしてその髪は聖女と言われた女に勝るとも劣らない美しい物だった。

魔王の娘であったデモノプリンセスは天城を魔王に欲しがった事もあった..流石の魔王もそればかりは叶えなかった。

その時に、自分の物に出来なかった物が、今まさにそこに居た。

アムダは深追いしない。

ただ、そのまま立ち去ろうとした。

「待ちなさい!」

「はい..」

「少し、時間があるわ、伴をなさい!」

「光栄にございます..」

プリンセスは自分に自信がある..だから伴はいつも連れていない。

そして、此処は魔王城がある城下町..安心してアムダを伴いデート気分でいた。

「そうなの? 面白いわねそれ..」

「成るほど、アムダって面白いわね..そうだ、今度魔王城に遊びに来なさいよ、招待してあげるわ」

そんなプリンセスを騙して連れ出すなんて事は簡単だった。

「プリンセス様、見せたい物があるんです」

「そう?それは何かしら?」

「夕陽です、この時間に見ると凄く綺麗なんです」

「解ったわ..これから見に行きましょう」

そして、アラン達が待ち構え、アムダものともプリンセスは捕らわれの身となった。

「これは、これはデモノプリンセス、むさ苦しい所へようこそ!」

「無礼者、貴様は私が誰だか知らないのかしら?」

「知っているからこそ攫ったに決まっているだろう?」

「そう? 謝るなら今のうちよ..パパが貴方達を殺すわ…何処に逃げてもね! それに私は魔王の娘..私自身が強いのよ…アムダ安心してこいつ等..えっ?」

「アムダは自分の腰から剣を抜くとプリンセスの足に突き刺した」

「貴方..そう、お前もそいつ等の..裏切者め..お前から殺してやるわ..死ねば..」

プリンセスは慌てていた..魔族の王族である彼女はもう一つの姿を持っていた。

その姿は正に獣、その姿であれば、例えレベルが低くても普通の人間なら太刀打ちできない..

だが、その姿に何故か成れない..しかも、魔力も使えそうにない…

「何をしたのかしら..」

「お前に刺さっているのは落ちたとはいえ、聖剣だ..聖なる力が無くなっても、敵を封ずる事は可能だ.」

「そんな..くそ..殺せ..」

「魔王の娘がそんな簡単に殺して貰えると思うなよ.凌辱の限りを尽くして殺してやる」

「そう?..どうやら詰んだ様ね..なれど私を自由に等出来ると思わないことね」

プリンセスは力任せに聖剣を引き抜き..そのまま胸に刺した。

「…」

「これで、私はじきに死ぬだろう..犯すなら死体になった私を犯せばよいわ..」

「お前は馬鹿か? 何故、死ぬまで待たなければならないんだ? 魔王の血を引いた、お前だ直ぐには聖剣でも死なないだろう..ましてそのレンブラントは聖剣の輝きを失っている..恐らく数時間は死ぬ事は無いだろう..それじゃ、俺から行かせて貰う..」

「アムダ、貴様には慈悲すら無いのね..」

「無いな..それじゃ、俺から行くわ..」

聖剣が胸に刺さったプリンセスは最早無力な只の女だった..口から血を吐き..動けないだけの女を彼らは犯しまくった。

「お前らは絶対にゆるさない..」

「その薄汚い体で良く言うぜ、魔族のお姫様」

「殺してやる..」

「できもしない癖に良く言うぜ」

顔の形が変わるまで殴りつけた。

散々、いたぶり..犯し..全ての男が満足するまでこの宴は終わらない…

「やめろ..やめえて…誇りまでは…奪わないで」

「はん、これだけの男に犯されたんだ、誇りも何もないだろう..最早お前はただのオモチャだな」

「やめりょ..やめりょよ…」

「やめりょ..でちゅか? 本当にこれプリンセスなのか? ただの娼婦じゃねぇ」

「もう良い、、やめりょ..やめて..」

こうしてプリンセスは誇りさえも失い..死んで行った。

「あぁーあ、死んじまったな..だけどまだやり足りない奴は..その死体で楽しんでも良いぞ」

いたぶり、犯し終わったプリンセスは首を切り落とされた。

切り落とした首は塩漬けにして魔王の元に送り付けた。

「アラン、やはりこの位の事をしないとレベルが上がらないようだ..」

「アムダ様、ここ暫く上がらなかったレベルが2つほど上がりました」

「ああっ、だがまだまだ足りんな」

「はい」

ここはデーモンズワールド…魔族すら犯し殺される世界。

勇者達に何が起こったのか?
勇者天城は仲間と一緒に魔王城に攻め入った。

だが不思議な事に魔王城には殆ど魔物は居なかった。

そして簡単に魔王の玉座にたどり着いた。

「よくぞここ迄来たな勇者天城達よ…さぁ余を倒して人間の世界を終わらせるが良い」

「何だそれは!」

「余はゲートを開き全ての魔族を王都近くに送り込んだ..勇者天城達が居る今なら滅ぼすのは容易い…余の命一つで王都の人間が全て死ぬのだ、安い物だ」

「王都が滅ぶだと?」

「そうだ、これで人の世は終わる…さぁ余と戦おうぞ..」

「助けてくれないか…」

自分には瞬間移動の能力は無い..もし魔王を倒して凱旋しても国や世界が滅んでいては意味が無い。

「何か言ったか勇者よ..」

勇者、天城には最早頼む以外に方法が無かった。

「頼む」

「頼み方があるのではないか?」

屈するしかない..天城の頭には仲良くしてくれた騎士達、優しい王女、市場のパン屋から良く行く酒場の親父迄走馬灯のように浮かんだ。

「何でもするから助けてくれ..」

そんな天城に魔王は「錆びた剣を渡した」

「それを使って死ぬことが出来たら、助けると約束しよう」

勇者、天城は錆びた剣で自分の体を突き刺した..聖剣なら一瞬、普通の剣でもすぐに死ねるが..幾ら天城が剣の達人でも錆びた剣ではなかなか死ねない…

まして勇者の体はそう簡単に傷つかない..

結局、天城は..自分の腹を何とか裂き…自分の腸を引き出す事でようやく死にそうになれた。

「はぁはぁ..これで助けてくれるな..」

「お前は約束を守った..後はお前の仲間が、余のいう事を聞けば、助けよう…」

「皆んな…頼んだぞ…」

勇者天城は苦悶のすえ死んで行った。

「「「天城っ」」」

「さぁ、お前達は死ぬのでなく地獄の中で生きて貰う、その約束が守られるなら天城との約束を守るとしよう」

魔王が微笑んだ。

勇者達に何が起こったのか 絶望と希望
その場で、聖女や大魔導士、剣聖は服を剥かれて裸にされた。

彼女達はただ、無言で睨みつけた。

天城が殺され最早希望は無い…最後に暴れて死ぬ..そういう選択も天城に後を頼まれた以上出来ない。

「これから、お前達に限りない凌辱を与えよう..お前達が最後まで声も出さずに、自殺しなければ、人間の命を助けよう」

その言葉を最後に無数の魔族や魔物が彼女達に襲い掛かり犯し始めた。

気丈にも最初は無言で耐えていたが..途中から悲鳴に変わる…

何百、いや何千犯されたか解らない…

彼女達の目から光が消えた時..彼女達の首に首輪がつけられた。

そして、散歩と称して 街を犬の様に連れまわされた..

《嫌だ、嫌だ..》

《人間まで見られるのは嫌..》

彼女達の顔は何時も涙で汚れていた。

それに飽きた魔族達は、彼女達を鎖でつなぎ高札を書いた。

「自由に犯して良い」

だが、彼女達を憐れむ者が近くに立ち..犯さそうとする者を追い払った。

だが、彼らは魔族に殺され..その首が近くに投げ捨てられた。

その場にいた魔族が言った

「犯そうとする者を阻む物は我々が排除する..」

それを聞くと、最初に犯す男が現れた…1人犯す者が現れると雪崩のようになり..次々に犯して言った。

それでも彼女達は声をあげなかった。

風俗では決して味わえない女…それがタダで抱ける、下賤な者にとって抱かない理由はない..

「何で、声を出さないんだ..これじゃ面白くない」

理由を知らない男たちは嬲り者にしていた。

そして遂に彼女たちの限界が来た。

大魔導士が壊れた..聖女が..剣聖が..辞めた。

「何で、何でよ、守るために..耐えたのにもういいよ..嫌だ―」

「何で、こんなゴミみたいな人間の為に..汚されたのか解らない..天城様だって..なんで守ったの」

「皆んな死ね」

その瞬間に東の街の住民が皆殺しにされた。

「馬鹿な人間…こいつ等が声を出さなければ人間を殺さない約束をしていたんだ..」

「何だって…そんな、そんな知らない..」

「今約束は破られた..馬鹿な奴らだ、自分達を守ろうとした奴を犯すなんてゴブリンと変わらんな」

《これでもう良いわね..最後だわ》

《ええ》

《やるか》

三人は魔族に襲い掛かった..だが聖なる武器も加護も無い..あっけなくつかまり..

拷問の末死んで行った..

泣き叫びながら

「お願いだから殺さないで..」

「死にたくないよ..」

「何でもしますから殺さないで下さい..お願いです」

彼女達がこの世界を救う為に決して口にしなかった言葉..この世界を憎んだ彼女達は「わざと無力感」をだして叫ぶ。

より絶望を人間に与える為にわざと。

そして、その恨みを利用され最後はゾンビとなり..果てた。

「この世界の人間は救う価値が無い..」

女神が嘆き、全てを無にする為に人間世界と繋いだ所…

「ははははははっ待って居たぞ..女神の空間と邪神の空間は決して行き来出来ぬ..だからお前が人間界と繋ぐ瞬間を待っていたのだ」

そして、女神の空間に入り込まれた女神は邪神に凌辱の末切り刻まれた。

こうして、この世の終わりが来た..

最早、勇者や聖女は現れない、自分達が汚してしまったのだから救いは二度と無いだろう。

だが、そんな中に一つの希望があった。

勇者と聖女の間に子供が居たという噂がある..

そしていつの日か魔族を倒してくれるのだという夢…

だからこそ..邪神や魔王は世界を変えた…

そういう「正義や愛」を力に変える者が強くなれない世界に

だが、その子は歪んでいた。

世界を救おうとした父親は..悲惨な死を迎えた。

誰よりも優しく、愛に溢れた母はこれでも無い程凌辱の末、人間に汚され..絶望の末死んだ..

いいよ..俺が、魔王や邪神を倒してやるよ…

彼奴らは敵だ..地獄以上に苦しめて殺してやる..

だから、お前達は力を貸せ..女は俺に犯されて死ね…

男は非業の死を遂げろ…無惨に死んで俺の力になれ…

アムダは勇者程、心が強くない..母の様に大きな愛は無い..

もし、前の世界なら決して親より強くはなれないだろう..

だが、2人の死は彼に、深い復讐心を与えた..憎しみを与えた..全てを憎み生きている。

この世界デーモンワールドは彼が強くなるには..都合が良かった。

お肉を食べて強くなる

「ここにくれば働かせて貰えて食料が貰えると聞いてきたのですが?」

「家族連れか? ああ、間違いないな..ただ食料は肉が多いぜ! あと男と女は働く場所は別々、子供は託児所預かり..そういう条件なら良いぜ!」

「本当ですか?」

「ああ、嘘はいわねーよ」

「良かったわね、貴方..本当に」

「お願いします..」

この世の中が可笑しくなったから、住民の殆どは仕事が無く貧窮していた。

農家をやっても、商人をしても..奪われていく..そしてその奪う事が正義とされているので、真面に働いても意味が無い。

だからこそ、この世界の真面な人は、貧窮して飢えて死んで行く..

逆に悪人にとっては奪い取り放題の実に良い世界になっていた。

そんな時代に 町はずれに工場が出来た。

そこでは精肉をしているのだが、勤めていれば屈強な男たちに守って貰えて..なおかつ貴重な食糧が無償で提供される。

しかも、家族まで面倒見て貰える。

ただ、雇用期間は僅か1か月、それを過ぎると退職させられる、ただその時にも食料が貰えるのだと言う。

「さぁ、男の方はこっちだ、まぁ簡単な機械操作とちょっとした力仕事だな」

「解りました」

「女はこっちだ、腸詰を作って貰う」

「はい」

「子供は此処だな…夜になったら連れていき家族で過ごすが良い」

「こんなに待遇が良いなんて凄いな」

「ええ、貴方..」

「ご飯が..食べれるの?」

「ああ、今日からは食べれるんだ」

「今日は飯も用意して置いた、食べてゆっくりするが良い..その先がお前達の部屋だ」

「食料が貰えるんですか?」

「これだ、まぁ此処で作っているんだ、今日はたらふ食え」

「お父さん、お母さん…ソーセージだ..しかもハンバーグもある..凄い」

「じゃぁな..」

「こんな天国みたいな場所があるなんて」

「良かったわ、これで1か月生き延びられるわ」

「アランどうだ調子は」

「ええ、食料と安心につられて沢山の人が集まってきてます」

「しかし、驚いたな、この世界でタダで手に入るものが食料になるなんてな」

「ええ、人間は只で手に入るから元手はかかりません..しかも人間自体が商品を作ってくれるのですから一石二鳥とはこれの事」

「お父さん、お母さん、お肉美味しいね..」

「本当に美味しいわ」

「ああ上手いな」

「あの、此処は何処なんでしょうか?」

「此処はどこなの?」

「何でこんな所に..」

「これから、ちょっと違う手伝いがある..最後の仕事だな」

「そうでした、今日で1か月ですね..今日で此処から追い出されるんですね」

「お願いです..何でもしますから此処に置いて貰えませんか」

「そうか、それじゃ今日の仕事次第では考えよう」

「「有難うございます」」

「此処は何処でしょうか?..えっ..あれは..」

そこには首と足や手が切り落とされた人間が吊るされていた。

「そうだ、お前達が食べていた肉だ..どうだ、お前も解体..」

「できません..うぇおぇぁぁぁぇぇぇぇぇっ」

「お前は駄目だな..肉行き決定だ」

「そんな、そんな..やめて、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ」

「あのぇっ」

男が当身を食らわせた

「悪いな、男は全部肉にすると決めているんだ…すじ肉は固いからハンバーグだな..」

二人はそのままミンチ肉となった。

娘はそこから1週間生かされた..親の肉を食べさせると、それがかなりの悪行になるらしくレベルが上がるからだ。

「アラン、案外、人の肉も不味くは無いな..なかなかジューシーだぞ」

「そうですね、なかなかいけますね..」

「ああっ、此処でソーセージやハンバーグを作っているだけでレベルが上がるし、金も入ってくる、このままいけば、魔王以上に金も力も入るかもな」

「ええっ、最初は抵抗がありましたが、人を食べると結構悪行みたいでレベルもあがります」

「同族殺しのカニバリズム…結構な罪になるんだ..これは美味しいな」

今日もアムダは強くなる為に悪行を続ける。

魔王の絶望と悪魔人間
「我の娘が我の娘が..なぜこんな事に..うおおおおおおおおおおおっ」

その日、魔王の声が魔王城に響き渡っていた。

魔王は娘を溺愛していた。

自分が愛した自分の妻の瓜二つな娘…

異種間の結婚だった為、自分の愛する妻は娘を産むと死んでしまった。

種族が違い..子供を産むことは絶望だった。

だが、奇跡的に二人の間に子供が出来た。

だが、その妊娠は妻にとっては死を覚悟しなければ産むことは出来ないものだった。

それでも妻は出産を望んだ。

娘を産むときに死に掛けながら..

「この子を頼むわ..お願いね..」

そして子供を産むとそのまま冷たくなった。

愛する妻に託された娘..そして育った彼女の姿は妻の姿に自分譲りの角..

魔王である自分が..娘を見ると何故か暖かい気持ちになる..

その娘が..今目の前に…首だけで届けられた。

その首にはナイフで「性処理ゴミ女の首」と書かれていて、更に、その首には手紙がついていた。

犯すだけ犯したら飽きたから首だけ返してやるよ!

魔王の娘、デモノプリンセスも使えば、ただの穴だな..結構楽しめたぜ。

誰が娘にこんな事を..魔王は静かに怒っていた。

そして、その不穏な空気を察した、周りの魔族は掛ける言葉も見つからずに静かに眺めている。

何時かこういう日が来ると思って居た…そう思った魔族もいた。

魔王も邪神も間違っていたんだ、我々魔族は、本当の意味で悪ではない..

ちゃんと、恋愛もするし同族意識もある..

ただ、人間が害虫に思えるだけだ..汚い害虫を駆除する..それだけだ..

人間がゴブリンを狩るのと同じ様に人間を狩るだけ

だが、「悪」と決めつけられていたから..自分達が悪だと思っていた..

実際に「悪」こそが正しい..そういう世界で生きてみたら..自分達が悪ではない事に気が付いた。

だが、魔族がその事に気が付くのが遅かった..

彼らや魔王、邪神による恨みが「本当の悪」を作り上げていた。

「アラン、女は良いな..快楽に使えて飯にもなるんだぜ」

「確かに、男は肉は固いし…泣き叫ぶ姿も美しくない..その通りです」

彼らは、最早本当の意味での「悪」に近づきつつあった。

最近の彼らの流行りは

?子供を捕らえる

?子供の命を盾に母親に性的な事を自らさせる

?約束を破り、子供を殺して目の前で食べる

?泣き叫ぶ母親を夫の前で犯しながら..飽きたら食べる。

?傷心した父親を最後に拷問の末に食べる。

これを種族関係なく行っている..エルフだろうが魔族だろうが人型の物であれば殆ど..の物が性処理相手兼食べ物。

最も醜い者はただ殺すだけだが..

レベルを上げる物、食べる物、そして快楽を得る物..それが幾らでも転がっている。

いつしか彼らはそう考えるようになった。

手あたり次第、犯し、殺して彼らは..既に魔族など比べ物にならない程強くなっていた。

そして、その力は姿その物も変えてしまった。

アランには角が8本、そしてアムダには12本の角と大きな黒い羽が生えている。

魔族はその角の本数で力が解かるというが..魔王の角は6本..そこから考えるに彼らの強さが解るだろう。

人でありながら、魔族を越え、姿を変えた彼らを..人々は恐怖を覚え…「悪魔人間」と呼ぶようになった。

「ハハハハハッ..この世界は強くなるのは簡単だったな..最早、魔王など敵ではないだろう..魔王城に蹂躙しに行くぞ」

「はっ」

「「「「「「「うおーっ」」」」」」」

いよいよ彼らは魔王に総攻撃をかける…

全ての終わり
アムダ達、悪魔人間に魔族達は全く歯が立たなかった。

同族殺しを繰り返し、更に犯して食べる..此処までの事をしてきた彼らは「悪こそが成長する世界」では他の者は全く歯が立たなかった。

ぴちゃぴちゃぴちゃ….

「アラン、魔王の肉は余り美味しくは無いな..」

「まぁ、ただの力の源..そう思って食べるしかないでしょう..」

「さてと..」

「何のつもりだアラン」

「知っているでしょう? 同族殺しこそが強くなるこの世界、同じ悪魔人間を殺せばより強くなるでしょう」

「そうか?」

それを口きりに仲間だった筈の悪魔人間が戦いを始めた。

仲間を殺し、食いながら..そして最後に残ったのはアムダとアランだった。

だが、既にアランは首だけで体は近くでただ暴れ回っているだけだった。

「何故だアラン..」

「貴方の最後の弱点は我々、とりわけ俺だったでしょう? それでは魔王の二の前になる..だから、最後は俺たちでこうすると決めていたのです」

「….」

「これで、貴方は最後に残っていた友情も捨てたはず..さぁ..邪神を殺して..」

最早、アランは何も言わなくなり..死に絶えた。

「アラン..礼は言わない..だが、邪神は必ず殺す..それだけは約束しよう」

アムダは仲間の悪魔人間を食べ始めた。

食べる度にアムダは泣いていた..だが、全てを食べる終わる頃には..その目は涙でなく怒りに燃えていた。

優しかった母や父は無惨に死んだ…

2人を見捨てた、国や人間たちは俺が殺した..

罪もない者を殺すのか?…罪ならある、俺の父親を平和な世界から呼び出した上、全てを押し付けた。

そして、命をこの世界の為に捨てた父の大切な女..俺の母を汚させた上、自分達で汚した。

そして、殺される状態になっても助けなかった。

助けようとした奴は死んでしまった..あいつ等だけは罪は無い。

そう、あいつ等と仲間だけが生きて良い人間だ..

そして、今、その仲間は俺が強くなる為に..死んだ..もうこの世界の人間等、虫けらしか居ない。

生きてて良い人間等、だれも居ないのだ..

アムダは最早完璧な「悪」になった…

魔族何て比べ物にならない..命乞い等通用しない..魔王何て優しく思えるような程の化け物に変わった。

殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す
殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す
殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す
殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す殺す殺す殺す犯す犯す犯す殺す殺す殺す殺す殺す殺す犯す殺す殺す

それ以外はする事は無い..

その結果…最早、この世界は滅びるまで時間の問題となった。

「ハハハハハッ..どの位強くなったか解らないな..邪神よ、今からお前を殺しに行くぞ..」

「何故だ? 何故に貴方様が此処に来られた..これは俺と女神の戦いの筈だ」

「その通りだ」

「だったら、勝者の俺が女神をどう扱おうと文句はあるまい」

「その通りだ..だが、お前達はやってはいけない事をした」

「何だと!…」

女神の体は既に修復されている..

「私が何をしたと言うのですか?」

「これを見るが良い」

「こここれは..一体なんなのですか?」

「女神のお前は知らないだろうが邪神が作った世界だ、これがどういう意味か解るか?」

「…..」

「解った様だな..お前達は魔族側、人間側に立ち、戦う..そしてどちらかが勝利を納める..そして勝った方が統治権を持つ..」

「そうです..確かに」

「勝ったのは我だ」

「違う…勝ったのは、魔族でも人間でも無い..アムダという新種族、悪魔人間だ…しかも、あの世界には人間も魔族も居ない..最早、悪魔人間のアムダしか居ない」

「「それは..」」

「お前ら二人は、アムダに負けた事になる..よって消滅させる事にした」

「イヤよ..滅びるなんて」

「邪神迄なった我を滅ぼすなんて、勿体ないと思わないか?」

「問答無用..」

創造神によって、一瞬にして二人は空間ごと消し去られた。

アムダはその力で、世界に罅を入れ、その隙間から神々の世界に来た..

だが、そこには誰もおらず、ただただ、白い空間が広がっているだけだった。

幾らさまよっても何も無い。

「邪神め逃げやがったな..何処に逃げやがった..」

そうか..解ったぞ..俺の父親..勇者、天城の居た世界に逃げたんだな..

今は行き方は解らない…だが何時かはそこに行ってやる。

もし、そこにも居ないなら、そこの神や人間も殺して、更に力をつけて探し出してやる。

近年、残酷な事件が多発している。

もし、本当に神や仏が居るなら..こういう世界にならないと思わないか?

もしかして、我々が知っている神々や仏はもうアムダに殺されたのかも知れない..

そして何時か..

《終わり》