復讐じゃないよ? 君たちの言う通りにしているだけだからね? これで文句ないよね?

1.弱い者は虐められても仕方ないというなら  愛美編
僕の名前は「翔」

お母さんが憧れていたアニメの主人公から付けられた名前..このせいで僕は小さい頃からいじめに会っていた。

そんな僕が今何をしているのかというと…誘拐してきた愛美ちゃんをゆかりちゃんと共にいたぶっている。

愛美ちゃんが何かしたのかって?

うーん、何もしていないな..むしろ性格の良い、可愛い子だよ?

しいて言えば..「弱いだけ」かな?

「うぐうぎうぐ..うーうー」

「翔くん、この子、ただお腹を殴っただけで泣いて..可愛いね..これから何をされるかも知らないで」

「そうだね、弱いんだから、何をされても仕方ないよね? そういう決まりだもんね!」

「あははは、違いない」

さてと何をしようかな?

そうだ、猿轡を外してあげよう、足だけ足枷を嵌めてあれば、逃げられないだろうし、工場跡地の地下ボイラー室だから..大声をあげても多分無駄だ。

「何で、何で、何で! 私が攫われなくちゃいけないの?」

「僕より弱いからだよね! ゆかりちゃん、愛美ちゃんって、そんな事も解からないなんて..馬鹿だと思わない?」

「違いない! だって愛美ちゃんのお兄ちゃんがその辺りは厳しく教えているのに知らないなんてね」

「何言っているか解らないよ! 何かの間違いだよ..お兄ちゃんは悪い事なんてしてないもん」

「そうだね、お兄ちゃんは悪い事してないよ、うん解っているよ…だからお兄ちゃんと同じ様に愛美ちゃんに接してあげる」

愛美はほっとしたように笑顔になった。

「何か、話聞いててさぁ、腹が立つから、やっぱり猿轡した方がよくない?」

「違いないね」

さてと、何からしようかな?

そーれ、ヤクザキック..連発だ。

「うぐふふぃふぐふぐふぐ..げひげほげご.」

「駄目だよ、翔くん、あんまりやりすぎると、楽しみが減っちゃうよ? ほら、鼻血だしてるけど、顔は辞めた方が良いよ、後で楽しめなくなるよ」

「そうだね、他から楽しもうか..腹や手なら幾ら殴ってもうん、裸にしなければ、見栄え悪くないから..そうだ」

「うぐうううううううううううう、ううん、うぐううううっひくひくっ」

「猿轡してて正解」

さてと何をしようか?

あはっ、見つけたよ..愛美ちゃんの手綺麗だな..

「ねぇ、ゆかりちゃん、愛美ちゃんの手、綺麗だよ..もいだら楽しくない?」

「あははは! せっかちだよ 翔くんは..指からやって行けば、10本あるからもっと楽しめるよ?」

「そうか、そうだね? じゃぁ僕は右手貰おうかな?」

「じゃぁ、ゆかりは左手だね..やっぱり..猿轡外さない? 良い声が聞こえるよ!」

「うぐっげひおごほ..何をいって..げっ」

「それじゃ、僕から..小指が良いかな?」

僕はナイフを小指にあてがうと、そのまま上からナイフをハンマーで叩いた..当然、指はそのまま切断さる。

「わわわわわわわ..たし.の指、何で何で何で! 指が無くなっちゃった..これじゃ、これじゃあーあああああーひ.ど.い.い.わたし、何も..してないのに」

「うん、理不尽だよね?」

「だけど、君が大好きなお兄ちゃんはね、こういう事していいんだって」

「嘘嘘..お兄ちゃんがそんなこと言う訳ない…嘘だーうあそだー嘘だー」

「やっぱりうるさくて仕方ないよ..猿轡嵌めようよ」

「あはははは! 翔くんにはまだ早いかな..良いよ」

ゆかりちゃんは、バーナーを当てて、指を焼いていた..臭いだけなら焼肉みたいに香ばしい。

ずうっと、焼いていたから2本の指が、そのまま焼け焦げて落ちた。

愛美ちゃんは最初は泣き叫んでいたが…気を失ったみたいだ..失禁して体をピクピクさせている。

「これ、汚いね?」

「そうだね..だけど、翔くんはまだ一本しかやって無いけど、楽しくない?」

「なんかな..拍子抜け」

「そうかー楽しめないかー」

「うん、だから僕は残り4本は纏めちゃう..」

ナタで思いっきり指先を叩いた..案外切れない..

「うぐうぐ..うぐ…ううう」

2~3回叩きつけようやく切り落とせた..

「はぁはぁはぁ..案外力がいるんだな」

「まぁ、骨付き肉だもんね..それは、大変だよ!」

…………….

…….

どれ位時間がたっただろうか? 愛美ちゃんの手や足の指はもう殆どない..からだの肉も一部そいだ。

裸にひん剥いたら..痣のない所は無い。

ここまでしても人間って死なないんだな…

「後はお楽しみの..顔だな」

「顔は、顔は..や.め.て..」

消え入るような声が聞こえてきた….辞めないよ? 

ゆかりちゃんは目と一緒に顔の半分を焼いた..暴れるから、髪も一緒に焼けた。

「あははは、愛美ちゃんも女だね..まだガキなのに顔は嫌がるんだ…あはははは..だけど、もうお化けだよ..正直、トイレの花子さんと愛美ちゃんなら..絶対に愛美ちゃんを見たくないな」

「わたし..どうなっているの?」

「酷いよ、ゆかりちゃん、僕のやるところないよ」

「ここ、残したよ、ほら鼻..」

「はぁ..仕方ないそれで我慢するか? 」

僕は、鼻を切り落とした、ついでに残った方の目も潰した。

暫くして、大きなバックに愛美ちゃんを詰めて..病院の前に放置して帰った。

死ぬか、生きているかは..運かもしれない..あはははははは。

1.弱い者は虐められても仕方ないというなら 隠れ家とゆかりちゃん
僕は家の近くの小さな公園にいることが多い。

どうしてここに居るのか?

それは、いじめから逃げるためにいる。

校内でのいじめは仕方ない..できるだけ逃げるようにしても、逃げる範囲が狭いからすぐに見つかる。

今日も、殴られ、蹴られ、便器の中に頭を突っ込まれた。

いつものことだ。

サンドバックと称して殴るけるをされることは日常茶飯事だ。

酷いことに骨折した状態でも殴られ続けたから僕の足はやや開き気味だ。

見た目はそうでもないけど、まともには走れないし、ズボンを脱げば足が変形しているのが解る。

毎日殴られ、ひどい目にあっているのに学校の対応は、「いじめではなくコミュニケーションの範囲」だそうだ。

僕を助けるために動いた両親も結局は学校に丸め込まれた。

そんな僕の今の趣味は、ノートをつける事とボイスレコーダーをとること。

最初、このボイスレコーダーは僕のいじめの証拠を集めるために用意したんだが、結局、証拠として出してももみ消されたので、今では趣味の「いじめ言葉」の収集に持っているだけだ。

そしてノートには、同じく僕をいじめている奴の言葉をそのまま思い出してかいている。

「また、何か書いているの?」

ゆかりちゃんが来た。

ゆかりちゃんは輪姦レイプをされ続けて、精神がおかしくなった女の子だ。

テレビのニュースにもなった事件だけど、相手の男の子たちは、わずか2年で全員が社会復帰している。

引っ越しをして自由に暮らしていて、たまに「レイプした事を自慢げに話している」らしい。

どこが更生したのか本当に解らない。

それなのに、被害者のゆかりちゃんは、名前こそふせられているが、ネットで Uちゃん輪姦事件として載せられている。

そして、明らかに悪意を持って居所を探ろうとしている変な奴や、明らかにゆかりちゃんの事件を再現したAVまでが出回っている。

実際に前の街は特定されて、居づらくなって逃げ出すように引っ越してきた。

近所では、学校に通わず精神病院に通っているので、「頭の可笑しい子」で通っている。

親もレイプ事件がばれるより、都合が良いからか「生まれつき頭が緩くてね」とそれに便乗している。

ちなみに精神病院の診断書があるのでゆかりちゃんは学校に行かなくても問題にならない。

「いつものだよ」

「好きだね、それ」

この公園は遊ぶものがないので人があまり来ない。

だから隠れるのにちょうど良い。

誰も来ないから静かでいられる、学校から逃げるように帰り、ここでゆかりちゃんと過ごすのが僕の日常だ。

1.弱い者は虐められても仕方ないというなら 狂気の始まり。
今日は運が悪いことに道端で笹川哲也にあってしまった。

このまま連れ去られて殴られるのか、それとも金をとられるだけで済むのかどっちだ。

「よう、翔、良いところであったな、ちょっと金貸してくれないか?」

運が良い、金だけで済みそうだ。

財布の中には5千円ある、やりすごせる筈だ。

財布を渡すとお札を全部抜き取られた。

「わりぃな、返さないけど、貸してくれ、その代わり今日は殴らないでやるからさ」

立ち去ってくれた。

正直、凄くむかつく、それは俺の昼も含んだお小遣いだ、これで5日間昼飯抜きだ。

立ち去る、哲也を見ていると幼女と手をつないだ。

あいつロリコンなのか?

「あの人、お兄ちゃんの友達?」

「違うよ..財布だ、財布」

「なんでお財布なの?..お金くれるの?」

「そうだよ、今日もお金をくれたからさ、愛美が欲しがっていたマンガ買ってやるよ、帰りにクレープでも食おうか?」

「本当?」

「ああ」

「愛美、お兄ちゃん大好き」

…………..

…..

なんだ妹か..結構面は良いな。

哲也くんが言っていた。

僕を何故いじめるのか聞いたときに..

「うるせーよ! 弱いからいじめるんだよ! ほかに理由はねえよ」

「弱い奴をいじめてどこが悪いんだよ..悔しかったらやり返せよ!」

「弱い者は虐められても仕方ないだろう? 当たり前じゃないかよ」

そう言っていっていたよね?

愛美ちゃんは僕より弱いよね?

弱い奴はいじめられても仕方ないんんだよね?

じゃぁ、君が大切にしている妹、愛美ちゃんに何をしたっていいよね?

君が決めたルールなんだから。

僕は、哲也が「うるせーよ! 弱いからいじめるんだよ! ほかに理由はねえよ」
とはいった声のボイスレコーダー聞いた。

うん、間違いない…待っててね、愛美ちゃん、僕が虐めてあげるからね。

1.弱い者は虐められても仕方ないというなら 愛美篇 完 化け物
「哲也、愛美が病院に運び込まれたらしいのだから母さん行ってくるわ..お父さんにも連絡しておくから」

「あっ俺も行くよ、愛美大丈夫かな?」

「解らないけど..すぐに来てほしいって」

「じゃぁ、すぐにいかないと」

状態説明の為母さんだけが、先生と話していた。

俺は外で待っていた。

「命を取り留めましたが..これが精一杯でした」

そこには、包帯で巻かれたミイラのような物が横たわっていた。

「愛美は事故にでもあったのですか? やけどでもしているのですか?」

「あの、落ち着いて聞いてください。 まず、頭部から顔の半分にかけて焼かれています、そして当然目も焼けています..反対側の目も潰されていて鼻も切り落とされています」

「嘘ですよね? そんなの嘘だわ嘘よ嘘よ嘘..嘘だああああああああっ信じない、私は信じない」

「落ち着いてください」

「これが落ち着いてきいてられますか..何でさタンタンと話せるんですか先生は」

「良いから静かに聞いてください! まだ、半分も話していないのですから」

「半分.こんなのがまだ、半分」

「良いですか? 乳房が片方切り落とされていました、乳首は両方ともありません。指は片側は焼き落されていて、片方も切り落とされています、足も同じ状況です。そして暴行されたのでしょうか体中が痣だらけで、骨も何か所か折れています..生きていたのが奇跡です」

「そんな..それ愛美は治るのでしょうか?」

「…..」

「何とか言ってください」

「無いものは作れません」

「わあああああああああああっ愛美、愛美、愛美」

「意識はありますから、話していかれますか?」

……..

….

「愛美、お母さんだよ、大丈夫?」

これがあの愛美なの? ミイラにしか見えない。

「お母さん…そこにお兄ちゃんはいる..」

「愛美..お兄ちゃんならここに居るぞ..どうした何があったんだ」

「お兄ちゃん..何も悪い事してないよね..お兄ちゃんが..した事とか、同じような事したって..」

「哲也..そう、あなたが悪かったのね..貴方のせいで愛美がこんな目にあったのね..どう責任とるの?」

「母さん、俺は知らない、知らないんだ..訳が分からないんだ..」

「母さん言ったよね? 不良みたいな態度辞めろって..ねぇねぇねぇこれどう責任とるの? あなたが不良だから愛美はこんな目にあったんじゃない..いい加減にして…ふざけるな..ふざけるな..愛美もう目が見えないし、物も掴めない、愛美にどう責任とるの..取れないよよね?」

「俺がやったんじゃない」

「あんたが…不良だから、じゃない? 人に恨みかったからこうなったんじゃない? 違うのかな」

「俺はそこまで恨み買うような事はしていないよ..母さん」

「まって..お兄ちゃんをいじめないで」

「愛美に免じて今はこの話しをやめてあげるわ..だけど、お父さんきっと怒るわよ..悪いけど今度ばかりはお母さんかばわないからね」

「解った」

「哲也、そこに座れ」

「はい」

「歯を食いしばれ」

手の平でなく握ったこぶしで殴られた。

「今回の事はもう取返しの付かないことだ..男としてどう責任取る?」

「俺、学校辞めるよ..」

「哲也、あんたまた」

「母さん、最後まで聞こう」

「解ったわ」

「俺、学校辞めて働くよ、そして愛美の病院代稼ぐよ」

「足りないな、それじゃ、愛美はもう人生がないんだ」

「だったら、俺が一生面倒見るよ…結婚しないで死ぬまで面倒をみる」

「ならば、良し..起きたことは仕方ない、すっぱり不良をやめて一生面倒見るならそれで良い..だが言葉の重みを忘れるな、約束を破ったときは、解っているな」

「あなたは哲也に甘いわ」

「ああ、甘い、だけどこれしか責任の取り方はないはずだ、働くのは今は良い、俺がいるからな、だが悪いが学校はやめてもらう..母さんと一緒に愛美の看病をしてくれ..良いか」

「解った..父さん、お母さん..ごめん」

「謝るのは愛美によ」

不良はもうやめよう、これからの人生は可愛い妹の愛美の為に生きようそう思った。

これで済むはずが無かった。

地獄はこれから起きる。

3週間後、愛美の包帯がとれ、退院となる日、家族全員で迎いにきた。

「みんな、大げさだよ」

気丈にも愛美は笑っていたような気がした。

「今日は退院だ帰りにおいしいものでも食べて帰ろうか?」

「なら、愛美はハンバーグがよいかな..そうだ、愛美聞いたんだけど、これからお兄ちゃん愛美の傍にずうっといてくれるって本当?」

「ああ、何時もそばにいるよ」

「そうなんだ…目が見えなくなったのは悲しいけど、大好きなお兄ちゃんが居てくれるなら、いいや」

「愛美、ごめん」

「良いよ…許してあげる..その代わりずうっと一緒に居てね..そうだ愛美お嫁さんにして」

「いいよ..本当の結婚はできないけど、そういう風に扱えばいいんだろう」

「愛情がたりないよ?」

「哲也、お前むしろついていたな、どこが償いだ、愛美みたいな可愛い妹に愛されて..やっぱり許すのやめようか?」

「父さん、それは無い、許してよ」

「これは哲也にはご褒美ね、シスコンなんだから、お父さん何か別に罰をあたえないと」

「お母さんまで」

元に戻った..そう思っていた。

「それじゃ、そろそろ包帯をとりますね」

「「「はい」」」

「うぐぎゃげげげげげ..」

俺は吐いてしまった..母さんや父さんも言葉が出ない。

「どうしたの? お兄ちゃん? お母さん? お父さんも愛美心配だよ」

そこには、愛美の喋り方をする化け物が居た。

2.プロレスごっこは暴力で無いと言うなら  愛子篇
「ゆかりちゃん、捕まると思っていたんだけど」

「翔くん、案外捕まらないもんだって、私なんかレイプされて監禁されていたのになかなか気づかれなかった位だもん」

「そうなんだ」

「辞めて、翔君、何で何で..先生、貴方に何もしてないわよ」

「そうだよね!たしかに何もしてないよね」

「そうでしょう? だったら何で私をこんな所に閉じ込めるの? 今なら先生許してあげるからね、さっさと出しなさい」

「そう言えば、先生妊娠3か月何だっておめでとう!」

「…..それでどうするの? ただお祝いを言いたいならこんな事しないよね..」

「ゆかりちゃん..笛吹いて」

「うん、ぴーひょろりーり 愛子先生、タイキック」

僕はムエタイのような構えをとった、そしてそのまま先生のお腹を蹴った。

「ややややややあー辞めて」

「知らないよ、ムエタイゴッコだもんね..せぇの」

再びお腹を蹴ろうとしたが避けられた…だけど、お腹を庇ったから顔に蹴りが当たった」

「痛い、痛いよ、なんで先生にこんな事するの?」

「先生、僕も痛かったよ? プロレスごっこ」

「プロレスごっこ、何、それ」

「忘れたんだね、思い出させてあげる」

そこから僕は蹴りを続けた。

途中からめぐみちゃんも加わってボール代わりに蹴り続けた。

途中風船の割れるような音がしたが気にしなかった。

「辞めて、辞めてよ..私の赤ちゃんが、あかちゃんが..死んじゃう」

「それがどうしたのかな? 先生、世の中はちゃんと平等にしないとね」

「いあやいやいやー 、私の赤ちゃんが、赤ちゃんが..」

先生の股から液体の様な物が流れていた、おしっこを漏らしたからだと思ったが違う物も流れている。

「楽しかったね、先生、又明日も遊んでね」

「先生、楽しかったでしょう、遊んでもらって、ちゃんと手加減していたから大丈夫だよね」

「うわうわうあわーん、うわあああああああああん、赤ちゃんが、赤ちゃんが、死んじゃった」

何か少しだけ可哀想になったので救急車は呼んであげた。

僕も、ゆかりちゃんも優しいよね

2.プロレスごっこは暴力で無いと言うなら 真の平等とは何か
次の日僕は校長室に呼び出された。

「貴方は自分がどういう事をしたか解っているのですか?」

「はい、普通に愛子先生とムエタイごっこしただけです」

「反省もしないのですか? 貴方のせいで愛子先生は流産して子供の産めない体になったんですよ!」

「校長先生、僕は平等なら構いません、僕を罰するなら、僕に同じ事した生徒や愛子先生を罰して下さい」

僕は服を脱いで見せた。

「その傷は何ですか?」

「校長先生、以前僕の親がいじめについて、話しをした事があると思います」

「確かに教頭から聞きましたが、あれは悪ふざけだったと聞いています」

「悪ふざけ? そうですよね! プロレスごっこでかたずけられましたよ! 一生残る傷とまともに走れなくなったほどの怪我でしたけど」

「そんな嘘を言わないで下さい」

「これ、診断書です…回復不能とあります、そして今もこの学校が、いじめでないと認めたから、他の生徒に同じ事をされています」

「ですが…それは生徒がしたことで愛子先生がした事じゃ無いでしょう? 逆恨みです、貴方がした事は犯罪です、反省が無いなら親御さんと警察にあとは任せます」

僕はボイスレコーダーを聞かせた。

《哲也君、またプロレスごっこ、楽しくて良いわね…》
《毎日飽きないわね、でも楽しそうね..仲の良い事は良い事だわ》

「どうですか? この時僕はナイフで体を斬りつけられていたんんですけどね..」

これは嘘だ、関節技を掛けられただけだ..最も、靭帯断絶した後も蹴られたけど。

だが、見えない所で切られていたのは彼奴は知っていた筈だ。

「そんな報告、私は聞いていません」

「証拠がありますけど? 何か? 僕は贔屓してくれって頼んでいるんじゃないですよ? 平等にして欲しいって言っているんです! ナイフで斬っても、走る事が出来なくなるような怪我をさせられても、それは虐めでは無いんですよね? 実際に、それを行った哲也達、そして虐めでは無くプロレスごっことジャッジした先生達、だれも罰されませんでしたよ..」

「それは私は知らなかったから、私が知っていれば、ちゃんと対処しました」

「僕は平等なら文句言いません、罰されても構いません、但し、僕を罰するなら僕の時に虐めた者達や虐めで無いと判断した先生達、全員罰して下さい」

「それは、もう終わっているからできません」

「なら良いですよ? 僕が警察に行けば必ず動機を聞かれますから!その時はこの証拠を提出して、先生や生徒を全員名指しで伝えますから」

「そんな事したら貴方だって人生は終わりますよ」

「終わりませんよ! 所詮、少年A引っ越せば終わりです、ですがこの学校はどうなりますかね? 過去の虐めの隠ぺいに、傷害罪のもみ消し、全部表に出ますね、さしずめ、新聞の見出しは「少年A、教師へ暴行は過去の虐めが原因」そんな感じですか! ここは私立だからかなり大変な事になると思いますけど?」

「ふざけないで下さい!いい加減にちゃんと反省しなさい!」

「ふざけているのは校長先生でしょう? だって片方は罰さないけど、片方は罰するって平等じゃない!、そう言っているだけですよ、それの何処がふざけているって言うんですかね!」

「それは、ですが愛子先生は子供が出来ない体になったんです!可哀想だと思いませんか!」

「僕も走れない体になって、体の傷は一生消えないそうですが、何か違いはありますか?」

「それは..」

「あと、この会話もちゃんと録音しましたから、これも警察に提出します! これで校長先生も当事者ですね」

「いつの間に..解りました、この件は一旦、私が預かります、真剣に対応しますので結果が出るまで待って下さい、それまで軽はずみな行動をしないようにお願いします」

「解りました、くれぐれも平等にお願いします、僕は平等なら文句言いませんから」

「善処します」

結局、愛子先生は退院後学校には来なかった。

そして、僕は何のお咎めも無く学校生活を送っている。

2.プロレスごっこは暴力で無いと言うなら 女としての終わり
私の名前は工藤愛子..一応教師だった。

「だった」というのは他でもないもう辞めたからだ。

先日、1人の生徒から暴行を受けた。

暴行と言っても変な物でなく、ひたすら暴力を受けた。

その生徒は妊娠中だと解っていてひたすら私のお腹に暴力を加えた。

そして、その結果、私は流産した。

「残念ながら赤ちゃんは流れました、あと伝えにくいんですがもうお子さんは産めない体になりました」

その医者の言葉が私を地獄に突き落とした。

私は良縁に恵まれて今の旦那と結婚した。

相手は老舗のお茶屋さんの息子、お茶屋っていっても馬鹿にならない年商で30億を越える会社だ。

やや地味目だけど、イケメンで更にいうならその両親もお金持ち特有の傲慢さはなく優しい人だった。

実際に結婚後も暫く教師を続けたい、そういう希望を伝えたら理解を示してくれて続けさせてくれた。

そして結婚して1年目..子供が出来、幸せな日々を送っていた。

生徒たちは優しく、愛子先生って呼んでくれて、結婚する前までは学園のマドンナなんて呼ばれていた。

しかも、結婚後も生徒たちは「愛子ちゃんが結婚するなんて、悔しいけど応援するよ」と凄く良い子達だった。

一部を除いて。

だが、その幸せは昨日まで、昨日でそれは終わってしまった。

それは悪魔が私を壊したから…

その悪魔の名前は翔といった、気弱な何処にでもいる生徒、そんな感じの印象だ。

気が弱いせいで不良に目を付けられて虐められている。

その事は私も解っていた。

だけど、どうすればいいの? 私は20代の女性だよ? 不良グループなんか敵に出来ないよ?

しかも、あの不良達は噂では、平気で女性をレイプするとか聞いたし、実際に嫌われた先生が暴力を振るわれ学校を辞めていった。

怖いよ、私だって教師である前に人だし女だから。

だから、目を瞑るしかないんだよ..教師なんて生徒に嫌われたら終わりだからさ…

「先生、相談があるから放課後図書室に来てください」

またかと思った。

以前に彼は何度か虐めの相談を私にしたことがある。

1度目職員室にきたが、その事がばれて、更に虐められてから、他の場所を指定して相談をするようになった。

正直、相手したくない、だって私には解決できないし、下手に介入したのがばれたら、他の生徒から嫌われる。 場合によって不良に目を付けられたら、何されるか解らない..だけど形的には教師である以上聞かない訳にいかない..可哀想だけど、遊びだと思うから気にしない方が良いよ。 それを押し通すしか無いの。

だが、その日は違った。

彼が私に暴力を振るった。

不良グループ達ならいざ知らず、何でこの子が暴力を振るうのかが解らなかった。

そして、何で自分がこんな目に会うのか解らなかった。

気が付くと私は病院に居た。

そして

「残念ながら赤ちゃんは流れました、あと伝えにくいんですがもうお子さんは産めない体になりました」

この言葉を聞いた。

その瞬間、全ての幸せが終わってしまった事が解った。

私が寝ている間に両親や彼はその事を聞いていたのだろう、わたしに申し訳なさそうに。

「ごめんね..うちはどうしても跡取りがいるから..離婚して頂戴ね」

「全く、女だてらに教師なんてするからこうなるんだ、素直に辞めてれば問題無かったんだ..儂の孫殺しやがって、顔も見たくないわ」

「ごめん、愛子..」

「解ったよ..仕方ないよね..離婚届送ってくれれば判押して返すから..」

「全く」

「お父さん、言い過ぎですよ..本当にごめんなさいね」

「悪いな」

仕方ないよね老舗にとって子供が産めない嫁なんて価値は無い、解るよ。

ははははははは…本当に悲しいと涙もでて来ないのね..はは。

だけど、彼、最後位は顔を見て話して欲しかったな..何で目も併せなかったのかな..

病室にあった鏡を見た。

《嘘嘘嘘..これが私なの? 違うこんなの私じゃない》

包帯の上からでも解る..自分の顔が腫れあがってお化けの様になっていた。

2.プロレスごっこは暴力で無いと言うなら 教師なんて二度とやらない
私は全てを失ってしまった。

心から愛していた旦那に優しい家族。

皆んなから逆玉だと言われ羨ましがられた生活。

そして、赤ちゃん、何より大切な私の子供。

全部失ってしまった。

翔が憎い、私から全てを盗んだあの生徒が、この償いはしっかりして貰う。

だが、私は教師だから最初にこの事件の事を校長に伝たえなければいけない。

校長に詳しく状況を伝えた。

「事情はわかりました、きちんと罰しますから暫く時間を下さい、くれぐれも軽はずみな行動はしてはいけませんよ..場合によっては先方の両親へ連絡して慰謝料の話しや警察を入れた話しになるかも知れません、ですが、出来る事なら警察沙汰にはしたくは無いと思います…暴力を振るったからと言って未来ある生徒なのですから」

事情は解かった、正直それじゃ許せない..だけど仕方ない、そうとも思った。

病院に入院しながら1週間後、校長から電話があったので学校に行った。

生徒に今の状況で会いたく無いので時間を夕方にして貰った。

そして、その結果は私の聞きたくない内容だった。

「工藤先生、生徒からも話を聞きましたが、あれは遊んだだけだそうじゃないですか?余り大げさにしないで頂きたい」

「校長先生、何を言っているんですか? 私は流産して子供も作れない体になってしまったんですよ? これが遊びなわけないでしょう!」

「そうですね、普通なら、だけど今回のケースは違います、貴方がこの程度は遊びの範疇、そういう風に生徒を教育してしまってる以上は仕方ないと思いますよ」

「私、そんな教育してません!」

「仕方ありませんね、写真とボイスレコーダーを聞いて下さい」

「この写真はなんですか..凄い傷だらけですが」

「この写真は貴方に説明する為に該当の生徒、水野翔くんの体の写真を撮らせて貰ったものです」

「私はこんな事はしていません、ぬれぎぬです!」

「それは解っています、ですからこっちの音声を聞いて下さい」

《哲也君、またプロレスごっこ、楽しくて良いわね…》
《毎日飽きないわね、でも楽しそうね..仲の良い事は良い事だわ》

「これは、ですがこの判断は..」

「ええっ貴方が目の前で水野くんが暴行されているにも関わらず、それを注意もしなかった証拠ですね、しかも、明かに暴行している生徒側にたっていますね」

「ですが、この件は他の先生たちも遊びでしょうという話になった筈です」

「そうなりましたね、ですが、貴方達が正しい報告をしなかったから、水野くんに暴行を働いた生徒を見逃した、いえ、貴方達は暴行した生徒側に立ち私を騙したのです」

「それはだけど、その時の話し合いは終わったはずです、それに事の顛末や詳しい状況は教頭や学年主任が判断して、いじめではない、そう判断されたはずです」

「ですが、その判断は、貴方達がねつ造した、「いじめではない、笑って遊んでいるだけ」、そこからの判断ですよね! 少なくとももう二度と走れない様な怪我をさせて、一生消えない傷を残すような話は聞いていません」

「それは私も知りませんでした」

「知りませんでした? 貴方担任でしょう? 私が聞いて教えてくれた事を聞き取り調査をした貴方が知らないなら、それは重大な問題ですよ」

《知っていたわよ、だけどそれを言うなら他の先生や教頭、学年主任、全員知っていたわ、校長だってご存知の筈》

「知っていました、ですが、他のせ「知っていたのね、だったら知っていて隠ぺいしたんですね」

最後まで言わせて貰えなかった。

「ですが、他の先生も知っていた事です」

「他の先生にも責任はとらせます、ですが貴方は自分がした事を考えるべきです、大人なんだから」

「それはどういう事でしょうか?」

「水野くんは言っていました、私に平等にして欲しいと、依怙贔屓はしなくても良いから平等にして欲しいとね」

「それはどういう事でしょうか?」

「今回の起因は貴方があそこまで壮絶な虐めを見過ごすどころか、暴行した生徒側に立ち隠ぺいした事にあります」

「それを今言われても仕方ありません、もう過去の事なのですから、今更哲也くん達を罰する事もできないと思います」

「そうです、まだ解りませんか? だから、その時の判断は正しかったとするしかありません」

「私もそう思います」

「であるなら、貴方が今回流産した事は「ただの遊び」にしなくてはなりませんね」

「それは可笑しい、可笑しいじゃないですか? どうしてそんな事になるんですか..」

「だって、貴方は水野くんが同じような立場の時に遊びで済ましたんだから仕方ないですよ」

「それは余りにもおかしいと思います、学校が対処してくれないなら警察に行きます」

「良いですよ、そうした場合は学校側は、過去に虐めを隠蔽した事が原因ですと警察に報告しますよ?そうしたら貴方は虐めを隠蔽した教師の烙印が押されて、何だかの責任を取らされると思いますがその方が良いんですか?」

「そんな、そんなのって無い..」

「だけど、考えなさい、水野くんは今も同じ目に毎日あっています、それは知っていますか?」

「知っています..」

「教師に何回も相談に来ましたよね?」

「はい」

「貴方はどう思いますか? 貴方はたった一度ですよ、彼は過去も現在も貴方がされたような事を何回もされています、それを貴方はどう思いますか?」

確かに、私は彼を救わなかった。

今思い出せば、彼の顔はいつも私に助けが欲しくて縋りついていた。

体の傷も、もう走れない程、足を痛めた事も知っていた..報告も受けた..だけど何もしなかった。

私は彼がされた地獄をたった一度味わっただけだ…

だけど、私じゃなく何で虐めていた人に返さないの?

こんな事するなら直接やり返せばいいじゃない..

じゃぁ自分が彼にやり返せば良いじゃないか..できないな。

彼にやり返せない私が、あの不良の前に立って彼を助けられたか…助けられない。

解ってしまった、何がいけなかったのか…それは私が教師になった事が悪かったんだ。

覚悟も無しに教師になったのがいけなかったんだ。

そう考えたら、こんな教師を担任に持った彼も被害者だ。

彼が凄く憎い..だけど自分だって悪い事をした。

彼に謝らせる事は出来ない、だけど自分だって謝りたくはない。

だから、

「解りました私はこの学校を辞めようと思います、ですが今回の件は何も言いませんので少し退職金を頂けますか?」

「それが良いと思います、そうですね、お金は出せませんが、治療費についても労災が使えるように配慮しますし、今回の件は学校にいる間の事故として保険金が下りるようにしましょう、内緒でね、恐らくそこまでの状況です、下手な退職金より多く貰えると思いますよ」

何だ、織り込み済みなんだな、多分これが口止め料の代わり..そういう事ね。

「有難うございます」

顔の晴れは収まって元通りの顔になった。

全てを失った私は..もう生徒には関わらない事に決めた。

教師なんて馬鹿らしい。

こんなお金で、覚悟を決めなくてはならない、こんなバカな仕事なんて二度とするものか、そう心に誓った。

この作品は完全なフィクションではありません.
この作品は実は完全なフィクションではありません、かなり誇張されていますが、元になった事は起きています。
ただ、週刊誌のたった一行、アナウンサーの言った、たった一言を自分で解釈して掘り下げて物語にしました。
例えば「少女殺人、過去の虐めが原因」こんなたった一行の記事でも、何があったか考えると物語りは出来てきます。
空想は九割近くなるかも知れませんが

過去の壮絶な虐めにあった主人公が、少女を恨んで、考え実行する話ができると思います。

つまりここで書いている作品の僅かな部分は本当の社会で起こった事を元にしています。

つまりたった数パーセントは真実なのです。

読んで頂き有難うございました。

3.そんな事が償いになるならば 洋子篇
「なんでよ!、何で私がこんな目に合わなくちゃいけないのよ…」

「もうやだよ..許してよ..」

目の前の少女が泣きわめいている。

「大丈夫だよ! ちゃんと賠償金は払うからさ」

「そうね?、貴方の彼氏やその家族はさぁ、被害者にお金を払ってないし、払わないみたいだけど…私たちは優しいから、ちゃんとお金を払うよ?、優しいよね」

ゆかりちゃんは何時になく饒舌だ。

その気持ちは解る!

だって、ようやく一人復讐が出来るのだから。

この女の名前は水谷洋子….ゆかりちゃんを監禁レイプした男の彼女だ。

「私..こんな事されるような事した覚えないんだけど..何でこんな事されなきゃいけないの?」

今、僕とゆかりちゃんは少年Aこと、加藤博とこいつ水谷洋子の住んでいるアパートにいる。

加藤は今忙しくて暫く帰ってこない、正確には明日までは帰ってこない。

その間にこの女をいたぶる事にした。

まずは綺麗な顔が醜くなるまで殴りつける。

安アパートだからとなりに聞こえないように猿轡をした。

「うううっうーうーうー」

「うるさいよ」

僕は頬っぺたから殴った。

鼻を殴れば一発で折れて面白いけどまだやらない。

同じく目の周りを力任せに殴れば陥没しやすく後遺症が残るけどまだやらない。

それは最後のお楽しみだ。

頬っぺたなら、痛いし腫れあがるけどそれだけだいたぶり始めるのに丁度良い。

僕がいたぶるその様子をゆかりちゃんが撮影している。

「うーうーうううううううっひくっ」

パン、パン、パン、パン、パン「ひくぐううう」パン、パン、パン。

泣いているようだけど、辞めるどおりは無い。

「うううううっうぐうぐうぐうぐっうぐ」

「あーあ、みっもない、おしっこ漏らしてやんの、汚い女、家畜みたいだな」

「うーううううううわっああああ!」

「だけど、仕方ないんだよね殴られ続けるとどうしても漏らしちゃうんだよね」

「うん、それは僕も解るよ? 殴られて漏らしたことあるからさ..これは言葉遊びだよ」

「そうか、そうだった、アイツらもそんな事言っていたよ」

僕とゆかりは縛り上げていて動けない洋子をモップ代わりにして拭いた。

「これからどうしようか?」

「普通ならレイプするのが王道だよ? 顔映さないからからやっちゃえば?顔はそこそこ綺麗だからさぁどうかな?」

「うーうーうぐううううううううっうぐうぐうぐ…」

「そうだね、まぁやるやらない別にして裸にはひん剥かないと..」

暴れるたびに殴りながら裸にした。

暴れるからもうすでに体中が痣だらけだ。

「なんか不細工すぎてやるき起きないんですけど!」

「まぁ、こんなつぶれた顔の女やりたくはないよね!」

だから、蹴りを入れたりひたすら殴り続けた。

「これを、こいつの穴に詰めて、終わりでいいんじゃないかな?」

僕はあらかじめ用意した、虫、ゴキブリやカマキリやミミズの入った袋を手でつぶした

ぐちゃぐちゃ音がする、それを前と後ろの穴に詰めた。

ついでに鼻の穴にも入れた。

「ううぐっぐううううっぐっぐうううう」

痛さと気持ち悪さからかさっきまで静かだったのに暴れ始めた。

まだ暴力が足りないんだ、またひたすら殴った。

鼻の骨も多分折れているし、眼底もへっこんだ気がする。

最後に猿轡をはがしてこいつが漏らした便に虫を混ぜて

「何で私がこんなめに..うぐ、いやあいやああ、うんぐ、、うえーーうえっゆあめてーうんぐ」

口に入れた、吐くから半分も入れられなかった。

今度はガムテープで止めて出来上がりと…..

「ビデオは良く取れている?」

「ばっちりだよ!」

「それじゃ、これ早速投稿しちゃおうか?」

「うぐうぐっうぐううううううううううーーーーっうぐうううううううう」

うるさいな、こいつ。

ゆかりちゃんがボコっているけど、暴れている。

「それ以上したら死んじゃうよ」

「大丈夫、そんな簡単に死なないから..」

「そう、そういうなら、そうなんだろうね」

この部屋にあったパソコンからアダルトサイトの動画として複数アップした。

タイトルは「少年の夏 映画化記念 私も償います スペシャル」

動画サイトの幾つかは動画の再生数でお金が入るらしいから、加藤の口座を登録した。

これが賠償金だ、約束は守るよ!

多分、口先だけで払わないだろうが、加藤はお金をくれると言っていたから、お金が入るようにしてやった。

これで良し、他の掲示板複数にここの住所や部屋にあったこの女や加藤の親類、職場の住所や電話番号をさらした。さらに少年Aが加藤であることもしっかり書いた。

これで良いや..おっと削除されないようにパソコンには水を掛けて壊しておこう。

「さぁ帰ろうか? あっ僕たちがしたことは君の彼氏がしたことよりまだ軽いからね?」

「そうだよ!君の彼氏は更にレイプして女の子に拷問していたんだから約1年間もね!1日だけなら体験見学みたいなものだよ」

「まぁ、くそみたいな彼氏をもって、テレビに出てこなければ良かったんだよ?、償うってこういう事だよ? 本当はまだ足りないんだけどね…じゃぁね」

部屋からは女のすすり泣く声が聞こえていたけど無視して出て行った。

明後日には加藤が帰ってくるから問題ない。

3.そんな事が償いになるならば 少年の夏
久しぶりに本屋にきてみた。

そうしたら、あの少年Aが書いた問題作、そんな事が書いてあった本があった。

更に、手に取り帯を見ると《あの少女輪姦監禁レイプ事件の主犯格が書いた衝撃のベストセラー》そう書かれていた。

内容を読んでみた…この内容は明らかに「ゆかりちゃん」の事を書いた小説だった。

ゆかりちゃんはたまに悲しい顔をしながら事件の事を語る。

内容や大体の場所も同じだった。

僕はこの犯人や親達が許せなかった。

子供が行った犯罪としてたったの2年で償いが終わってしまった事。

そして、親たちが逃げるように居なくなり…賠償金も払わなかった事だ。

正直、金額も少なすぎるが、刑事事件とは別に民事で主犯格の加藤には800万の慰謝料の支払いが命じられたが、だが、加藤の親は貧乏を理由に滞納して、結局は自己破産して一文もお金を払わなかった。

ここまでの犯罪をしたんだから、死ぬ気で働いて返せ、本当に言いたくなる。

だが、まともに働きもせず、遊びまわった挙句できた借金と一緒に自己破産した。

そんなクズが本を出していた。

しかもその時の事件を題材にした作品だ、被害者に許可もとらずに勝手に出していた。

タイトルは「少年の夏」

読めば読むほど腹が立つ。

正直言ってこれは、ゆかりちゃんには見せられない。

何しろその残酷さや描写が事細かに書いてある、そして何より許せないのは「美化されている」、確かに犯罪の内容には嘘はない。

だが、主人公は、暴走族のリーダーでカリスマ的存在、そして取り巻きの2人は、頭の切れる男と喧嘩の強い男として描かれている。

見方によっては悪人というよりダークヒーローっぽさが出ている。

残忍な犯罪者を主人公に書いた半分実話がこんなに美化して良いのか?

良いわけが無い。

一瞬、この出版社の社長に女の子の子供が居たら浚ってレイプしてやろうか? そう思うほど腹がたった。

だが、その本に書いてあった一文を見てさらに腹が立った。

「この小説の印税の一部は被害者家族に払おうと思います」

作者のコメントに書いてあった。

《ふざけるな!》

これはゆかりちゃんの家族が貰えないのを解ってて書いている。

何故なら、ゆかりちゃんは保護プログラムを受けている。

どういう事かというと、直接の犯罪者である彼らは元より、マスコミ関係やマニアの好奇心から逃げるために警察と相談して、居場所を特定できないようにして、生活できるようにしてもらっている。

恐らくこいつ等はそれを知っていてこんな事を書いているんだ、払う気もまったくなく、人を平気で傷つけるゴミのような人間だ。

こんな物をゆかりちゃんには見せられないから黙っておくしかない。

幸い、ゆかりちゃんは本が嫌いだから本屋にはいかない。

多分、このまま気が付かないだろう。

だが、この国は本当におかしい。

「少年の夏」が映画化された..しかも犯罪者の3人のキャストはイケメンで有名な俳優を使っていた。

それに対して ゆかりちゃんの役はAVギャル上がりの女優だった。

この映画を見た人間は事件の残酷さより…犯人のかっこよさに目を奪われると思う。

この映画の話題はテレビでも取り上げられていたので、ゆかりちゃんやその家族も知ることになった。

しかも、こともあろうに原作者のインタビューがテレビに流れた。

「僕は被害者に償いたい、そういう思いでこの本を書きました..印税や収益の一部を渡したいから連絡が欲しいんです」

「加藤さんも今では立派に罪を償って成長されたんですね」

「はい、私は半年後に今付き合っているこの彼女と結婚する予定です、それまでに少しでも罪を償いたいんです」

「加藤さんは確かに悪い事をしてきました、ですがもう充分苦しみました、これからの人生、少しは楽しんでも良いと私は思います、これからは彼の人生を私が支えてあげたいと思います」

馬鹿か?

レイプ犯が苦しむのは当たり前だろう?

ゆかりちゃんがこんだけ苦しんでいるのに虫がいい話だ。

何故、お前たちが被害者ぶる。

本当に反省しているなら、その時の話なんて穿り返さない筈だ。

こんなバカは..同じ思いをしないと解らないんだろうな?

幸い、マスコミに出たから、住所をはじめ色々調べることができた。

静かに世間の片隅で生きていればいいのに…そうしたら怒りも消えたのに

同じところまで落ちてみれば良いさ…

3.そんな事が償いになるならば 洋子篇(完)
彼奴らが去った次の日、私を見つけた博が救急車を呼んでくれた。

私はどうやら死ななかったらしい..だけど、此処からがある意味精神的レイプだった。

病院についた私は気道の確保をされたらしい。

意識が朦朧とするなか声が聞こえてくる。

「何だ、この患者は、気持ち悪いな、鼻の中に虫が潰れて入っているぞ、先に口だ..うぇ..なんだ此奴の口の中ウンコまみれじゃないか? 取れるだけ取るしかないな」

救急車の中には博をはじめ救急隊員がいる。

その中で、私の口の中にウンコが詰まっているのを見られた。

そして、「なんだこの鼻は潰れているだけじゃないぞ…此処にも虫が詰まっている」

意識はある、体が動かないだけだ..恥ずかしさと情けなさが込み上げる。

そして、そんな中で博の顔を見た..それは今まで見た事も無い位に冷めた顔をしていた。

そして病院に着くと私は直ぐに処置室に運ばれた。

そして、全身裸にされ見られた…全身怪我をしているから仕方が無い事だ..だけど私を見ている先生は男の先生だ。

「何だ、これは、虫が詰まっている、掻き出すしかしかないな」

くちゃくちゃくちゃ..虫を掻き出す音がする。

「うわー刺さっているよこれ、ピンセットで採っていくしかないな..これは」

どの位の時間か解らない..だが凄い長い時間、私は医者とはいえ見知らぬ男性に穴という穴を見られ続けた。

そしてようやく取り終わったのだろうか、洗浄液の様な物で流していた。

その後の事は覚えていない..多分、他の治療に入ったんだと思う。

気が付くと私は包帯まみれで病室で寝ていた。

裸に包帯が巻かれていたから、私の体は沢山の人に見られたのだろう…気が付くと私は泣いていた。

一しきり泣き終わると、口の中に気持ち悪さを覚えた。

「気が付きましたか」看護師が声を掛けてきた。

「口が気持ち悪くて」

「そうですよね、いまうがいの用意をします」

私がうがいをすると、茶色い物や虫の触覚のような物が出て来た、何回も何回もうがいをしてようやく水が透明になった、だけど、生臭い匂いが何故か取れない…気持ち悪い。

トイレに行きたくなったが私は動けなかった。

その事を看護師に伝えたら、「カテーテルが入っているからそのまましちゃってください」

仕方なくそのまますると「痛い痛い痛い..激痛が走った」これで自分が何をされたのか思い出す。

大きい方をしたくなった。

「差し込みトイレを使いますからお尻をあげて下さい」

羞恥心もあるが、それ以上に痛い、すごく痛い。

3日間がたった、松葉杖で歩けるようになりカテーテルも外れトイレにいくようになる。

排便や排尿をすると物凄く痛い、だけど、それ以上に虫が入ってるんじゃないか、そう思い覗き込むようになった。

体の痛みよりも虫が体に入った恐怖の方が感じられた。

この3日間、博はお見舞いにもきてくれない、スマホに連絡しても返事は無い。

「あれって虫女じゃないの?」

「似ているね..流石に違うんじゃないかな」

私の方を見て何やら話している。

入院から1週間後、包帯がとれた。

私の顔は..鼻が潰れて、右側の目が窪んでいた..化け物だ。

「わわわわわ私の顔が..私私..ああああああ」

「大丈夫ですよ、確かに今は酷く見えますが時間さえ掛ければ元通りになりますから」

「そうですか..良かった」

「鼻にシリコンをいれて目の周りの成型をすれば限りなく元に近い状態になります」

「そうですか..解りました」

何故か、私の周りで虫女の声が聞こえるようになる。

女からは気のせいか可哀想な人を見る目で見られている気がする。

男からは好機の目だ..

10日目、私は退院した。

博からは一切連絡がなかった。

幾ら忙しいとは言え、ムカつく、絶対に文句言ってやる..

「ただいま..」

正直、お前のせいで、そう言いたかったが、まだ私は博を愛していたのかもしれない..我慢した。

だが、よく部屋を見ると箱に博が荷物を詰めていた。

「これはどういう事なの?」

「悪い、虫女とは付き合えない、婚約解消だ!」

何を言っているのか解らなかった、虫女って何?

スマホで引いた…そこには、虫とSEXする女..画像は私だった。

女として人生が終わった気がした..怒りが収まらない..私はこいつのとばっちりでこんな目に遭ったのにこいつは私を捨てようっていうの…はははは

私は台所に走った、そして包丁を手に取り後ろに隠して博に近づいた。

「ねぇ博、本当に別れるの? 私がこんな目に遭ったのは貴方の性よ」

「うるせぇ!、虫女キモイんだよ、そんなキモイ顔で、虫が入った女なんて要らねーよ」

はははは、やっぱりこいつはクズのままだったのね? 更生してないんじゃないかな?

ザク、ザク

「うわーっげほ、げほ、何するんだーーわあああああああっ」

「殺すに決まっているじゃない」

気が付いてしまった。

「さぁ帰ろうか? あっ僕たちがしたことは君の彼氏がしたことよりまだ軽いからね?」

「そうだよ!君の彼氏は更にレイプして女の子に拷問していたんだから約1年間もね!1日だけなら体験見学みたいなものだよ」

「まぁ、くそみたいな彼氏をもって、テレビに出てこなければ良かったんだよ?、償うってこういう事だよ? 本当はまだ足りないんだけどな…じゃぁな」

此奴がクズだって事に、こんなクズを支えようとしたから、被害者が怒ったんだ。

1日だけであんなに辛いのにこのクズはあれ以上の事を1年間やっていたんだ….

しかも、その内容を映画にまでした..たかがネットですら辛いのに映画にされたらそりゃ苦しいし、悲しいよ…噂にされたら心が痛いよね..

多分、関係者だよね..このクズは私が殺すわ。

「ややややめてくれ、な頼む、救急車呼んでくれ、このままじゃ死んでしまう..俺は呼んでやったろう?なはぁはぁはぁ頼むよ、な愛しているから」

「ごめん、もう信じられないんだ..だから貴方を殺して私も死ぬから..それで良いよね?」

「よくねーよ..虫女、虫オナホとなんて死にたくない」

「….最後のチャンスだった」

「何がだ、虫女」

「今、博が一緒に死ぬって言ってくれたら、助けるつもりだったのに..やっぱり、あんたは嘘つきね」

ザクザクザクザク..もう博は動かない。

「あああああっ..虫..女..お前なんて..」

「あはははははは、死んだわね…確か、ゆかりちゃんだっけ..貴方は凄いわね、地獄の中でも生きていけるのね..私は駄目、虫女なんて呼ばれる人生を生きる事は出来ないわ..だから死ぬしかない、クズは殺してあげたわ..これで許してね」

首を切って死んだ。

だが、それでももしかしたら、洋子は博が好きだったのかも知れない、首を切った洋子はそのまま博を抱きしめて死んでいたのだから…

それから、数日後、洋子に何があったのか警察が聞きにきた。

だが、その警官が見たのは2人の死だった。

博の元の性格から、洋子に暴行を加えたり、動画を流したのも博という話で納まった。

世間からは、お金欲しさに彼女に暴行を加え、更に家族の情報まで流したのではないか?

そういう話が噂になった。

暴行を受け動画まで流された彼女に復讐された..そういう話になった。

彼や彼女の死の真実は2人しか知らない。

すべてを知らなければ、本当はどっちが悪いか解らない
「すべてを知らなければ、本当はどっちが悪いか解らない」

私はそう思うようになりました。

「女子大生を輪姦レイプして山中に捨てた」そんな事件がありました。

これだけ見てれば女の子が可哀そう、そう思うかも知れません。

ですが、この女が実は性格が悪く、男たちに貢ぐだけ貢がせてポイ捨てした。

そういう話がプラスされたらどうでしょうか?

例えば、その中のメンバーに気の弱い男性がいました。
彼女とは幼馴染で彼女が好きだから借金してまで彼女に貢いでいました。
キスはおろか手も握らせてくれません。
「あなたの事は大好き、だけど結婚するまではそういう事はしたくないの」
彼はその言葉を信じて、彼女に愛されていると思って一生懸命尽くします。
欲しいという物を買うためにバイトして、それですら足りなくなり借金までしました。
借金がかさなり、気が付いたら500万をこえ利子の支払いだけで1か月に12万円請求が来るようになりました。

そのタイミングで実は、彼女には別に好きな人がいて彼から貰った物は換金してその彼に貢いでいた事がわかった。

その事を問い詰めたら「騙されるあなたが悪いのよ」と言われ、彼氏と一緒に散々罵られた。

ここまで来るとどうでしょうか?

確かにレイプは犯罪だけど、一方的に彼が悪いという人間だけじゃなく彼に対しても「可哀そう」そう思う人間が出てくると思います。

こういう見えない部分をうまく書けたらそう思います。

まだまだ、未熟で上手く書けませんが、これからも宜しくお願い致します。

4.自分から楽しんでいるから犯罪では無いというなら 千鶴 裕子 篇
哲也が急に学校を辞めた、そして愛子先生も急に学校を辞めた。

その結果、何が起きたのかというと実は何も変わっていない。

哲也のポシションを徹がとって不良たちは何事も無く過ごしている。

愛子先生の話もいつの間にか結婚して寿退社したのだろうと噂が広まり、もう愛子先生の事を話す生徒はいない。

そして僕はというといつもの様に虐められている。

ゆかりちゃんにいつもの様に話したら

「そんなもんだって」

と軽く返された。

そして、

「貴方達はなんなの? 私をどうしようっていうの?」

「此処は何処なの、何で私はここに居るの?」

毎度おなじみの廃墟の地下室に千鶴という女と裕子という女を攫ってきた。

動けない様に手錠をつけてある。今回は猿轡は無しだ。

ここに実は、ゆかりちゃんも居るが隠れて撮影している。

前と違うのは床には大量のエロ本がバラまいてある。

それ位だ。

「私達が何をしたって言うの、早く返して」

「今のうちに返してくれるなら誰にも言いません、だから返して下さい」

僕は無言で殴り続けた、うずくまったからそのまま蹴った。

今回は顔を気づ付けない様に気を付けながら暴力を振るった。

「やああやああ辞めて下さい、辞めて下さい..もう殴らないで下さい」

「痛いのはいやだー、助けて何でもしますから…いたいのはいやー」

皿に蹴り続け、足を金属バットで殴った..恐らくこれでもう走る事は出来ない。

「いやややややややいたいややや…辞めて、辞めてよ..本当にもうううううううううっ」

「なんでもするっていっているおー言っているの..犯したければ犯せばいい..さっさとやって」

僕はここで手錠をとってやった。

「何で僕が犯さなきゃいけないの? 助かりたければ自分からするのが普通じゃない? 馬鹿なんじゃないの?」

すると千鶴の方が自分から服を脱ぎだした。

「あの、私からすれば許してくれるの?」

「何を上から目線でいっているんだ? ねぇお前は家畜なんだよ..許すってなんだよ..して下さいが普通だろう..脱ぐならさっさと脱げよ」

千鶴は泣きながら服を脱ぎ始めた。

「それで、お前はどうするんだ、裕子ちゃんよー」

「脱ぎます、脱げば良いんでしょう」

「お前は何様なのかな?脱げば良いんでしょう? 違うだろう? 見て貰いたいんじゃないか? なぁ違うのか?」

僕は裕子に蹴りを入れた。

「うげえええええええっ」

裕子は吐き出した。

「汚ねーーよ..吐くんじゃねえよ..それお前が責任もって処理しろよ」

「そんな..」

「まぁ、それの処理は後で良いや..でお前はどうしたいんだ..」

「脱ぎます、脱がさせて下さい」

「最初からそうすれば良いっていうの」

「私から、すれば良いのよね」

「おいおい口の利き方に気をつけろよお前がしたいから裸になって誘惑したんだろう?」

僕はなぐる素振りをした。

「そうよ…私がしたいから脱いだのはやく私としてよ..お願いだから」

「お前の方は」

「私もそう..あなたとしたいの..本当にしたいのだから相手して下さい」

「あーもう萎えたわ、お前らみたいなメスブタ抱きたくないからオモチャに慣れ..そうしたら解放してやるよ」

二人は僕の命令どおり何でもやった..ゲロを食えと言えば食った。

「これで解放してくれるの?」

「ねぇいう事聞いたんだから返してくれるよね..」

まだ足りないな..次の日までストリップさせたり、裸で躍らせたりした。

そして、その画像はしっかりととった。

「ここここれで解放してくれますか?」

「ねねっ返してくれるよね?」

「ああっ僕は君たちの旦那やお父さんと違うからなこれで返してやるよ」

「「ありがとう」」

「訴えたければ訴えても良いよ..但し自分達の旦那やお父さんがどういったかちゃんと調べてみろ…それからなら良いからな」

「お父さんが何をしたっていうの..あんたなんかと違って立派な人だわ」

「私の旦那だって真面目な人よ」

「ゆかり、レイプ 輪姦..これでぐぐれば解るわ」

何で出てくるのさ..

僕は此奴らの動画を同じ様にアップした。

「少年の夏 応援企画 少年Bの妻 男が構ってくれないから女に走ります」

「少年の夏 応援企画 弁護士の娘 構ってくれないから人妻と楽しみました」

今回ばかりは捕まるかも知れない..今迄と違って口封じする自信がない。

殺してしまえば楽かもしれないし捕まらない..だけど、それは過剰に仕返しした事になる。

死にたい程悲しい人生だけど、ゆかりちゃんは生きているんだから…

4.自分から楽しんでいるから犯罪では無いというなら 弁護士と少年B
PCを付けた。

その後、どうなったか色々調べてみた。

普通に「少年の夏」は上映されることになっていた。

ただ、一つ違っていたのは、原作者のあいつの話があまりマスコミの話題にならなくなった事だ。
まぁ、少年Aが全然更生してない..そうなると映画の収益は低くなる..その辺りが関係してそうだ。

だが、この映画が封切られ話題になると..また馬鹿が二人ネットに投稿していた。

1人は少年Bとでも言えば良いのだろうか? 少年Aの共犯者 笹田和夫だ。

今は親にお金を出して貰い、自分のお店を持ち、バーテンダー件オーナーをしている。

そして、プログで少年の夏の頭脳派の少年は俺がモデルだと書いていた。

確かに映画でその役をやっていたのは有名な俳優だったし、カッコよく見えた。

プログの内容を読んで見ると怒りを覚えた。

こいつは、レイプ事件の事を、「昔やったヤンチャな話」として客に話しているらしい。

実際に本当なのか調べてみた。

高校生だとばれないようにはいりこみ、青りんごサワーを注文した。

「店長って、あの少年の夏のカッコ良い方のモデルって本当ですか?」

「昔の事ですよ..」

渋い顔をしながら事件を話し始めた。

「ですが、後悔もしているんですよ..私も妻を持つようになって初めて自分がした事の重大さが解った」

本当に反省しているならこんな風に自慢げに話さない筈だ。

こいつは自分に酔っているだけだ..反省なんかしていない。

聞く耳持たない、僕はお金を置いて去った。

もう1人は当時の弁護士 石橋福男だ。

笹田和夫は、ゆかりちゃんを監禁レイプし続けた犯人の一人だ。

そして、そのレイプの時の証拠のビデオを盾にじぶんの無実を訴えた、クズ野郎だ。

そして、その時に弁護を担当したのがクズ弁護士の石橋だ。

……….

「被害者は他の2人と違い、被害者との関係は合意だった..その証拠がこれです」

その動画には他と違い、自分からキスをして跨るゆかりちゃんが映っていたらしい。

そして、涙目で

「お願いだから避妊して」そう叫ぶゆかりちゃんが映っていたとの事だ。

この2本の動画を証拠にこのクズは自分の無罪を主張した。

「確かにやったけど! その女好き物で自分から求めてきたんだ..まさか監禁されていた最中とは知らなかった」

「だって自分から服を脱いでしてきたんだぜ、男なら拒ないでしょう」

そんな事を主張した。

そして、弁護士の石橋は

「ビデオを見れば解るが自分から衣服を脱いでいます..そして避妊を彼に頼み、結果、かれはゴムを使っています..どこに犯罪性があるのでしょうか? 彼に罪があるとすれば監禁や暴行に気が付かなかった、それでです」

本当は違う..このビデオの前にゆかりちゃんは脅されていた。

「俺はメンドクサイのは嫌いなんだよ….お前からやれよ、そうしないと顔を切り刻むぞ、解ったな」

「その胸を切り落とされたく無ければ..淫乱に見えるように自分からサービスするんだ」

「ちゃんと自分から服を脱いで、俺にお願いするんだ..じゃないと殺しちゃうよ!」

そうやって脅迫をしてやらせた。

だが、自分に都合の悪い部分は消去して、都合のよい部分だけを証拠として提出した。

その結果、笹田は三人の中で一番軽い8か月で社会復帰している。

もちろん、ゆかりちゃん側も脅迫について訴えた。

だが、証拠が無い為、笹川側の意見が強く通った。

この国は本当に可笑しいと思う..どうしたら監禁されていたゆかりちゃんが証拠を用意出来るんだろう。

僕は、本当に怒りを覚えた。

そして、何度か店に足を運び、笹川が結婚している事が解った。

そして、石橋は妻と死別し、大切にしている娘がいる事が解った。

だったら簡単だ…同じ思いをすれば良い…そしてそれでも同じ様に思えるのか?

それが知りたくなった。

4.自分から楽しんでいるから犯罪では無いというなら 戦うと失う物が大きい
無事に解放された私たちはスマホで救急車を呼んでそのまま入院となった。

私達の状態を病院は気にしていたが..とりあえずはぐらかした。

直ぐに警察に連絡と思ったが、最後に言っていた「ゆかり レイプ 輪姦」が気になったから呼ぶのを辞めてもらった。

2日間が経ち、体を動かせるようになった。

だから、私はもう一人の当事者の裕子の病室を訪ねた。

「ねぇ、あいつ等が言っていたキーワード気にならない?」

そのワードには何となくだが聞き覚えがあった。

「多分だけど、少女輪姦監禁レイプ事件あれに関係していると思う..だけど何で私が襲われたのか解らないの..私、本当にあの事件に関わってないのよ」

「女の子が1年間監禁されてレイプされまくった事件でしょう..私は関わりはあるわ..あの中の一人の犯人の弁護をしたのがお父さんだから…だけど、逆恨みよ..ただ弁護しただけなのに」

「とりあえず、あいつ等が言ったワードを調べてみない?」

「そうね、幸いこの病院にはネット室があるからそこで検索してみましょう」

……………

……

聞いたキーワードを打ち込み検索した。

そうしたら..一人のバーテンダーが過去の事を話している動画があった。

「これ、私の旦那だわ..私の旦那があの時の犯人だったの..しかも何時も自慢げに話していたの?信じられない しかも酷いわ..映画が封切られたら、更に拍車が掛かっているわ」

「そう、裕子さんの旦那が、あの少年Bだったのね..なら逆恨みされたのかしら? だけど、何で私までこんな目にあわなくちゃいけないの」

その後、調べたら裁判の内容が書かれたネットがあった。

その中の話しではレイプでなく合意だと主張してらしい。

証言として

「被害者は他の2人と違い、被害者との関係は合意だった..その証拠がこれです」

「お願いだから避妊して」と伝えた女性の動画。

自分から服を脱ぎ、性交にいたる動画。

その2本を証拠に

「確かにやったけど! その女好き物で自分から求めてきたんだ..まさか監禁されていた最中とは知らなかった」

「だって自分から服を脱いでしてきたんだぜ、男なら拒ないでしょう」

そんな事を主張したらしい。

そして、弁護士の私の父は

「ビデオを見れば解るが自分から衣服を脱いでいます..そして避妊を彼に頼み、結果、かれはゴムを使っています..どこに犯罪性があるのでしょうか? 彼に罪があるとすれば監禁や暴行に気が付かなかった、それだけです」

そのように主張して彼の無罪を訴えたらしい。

「これを見る分には証拠があったから刑が軽くなった、そう思えるわ」

「確かに気の毒だけどね..きっと監禁されていて可笑しくなったのね、そんな状態の子を抱くのは可笑しいけど、..」

だが、そこで気が付いた。

自分たちの動画が晒されていた。

「うそ、私達の動画が晒されているわ….逆恨みも良い所だわ、絶対に訴えてやる」

「そうね、逆恨みだわ」

だが確認を兼ねて二人して動画を見た..

「これって…」

「訴えられないかも知れない..」

動画を見て解った。

動画の中のの自分達は物凄く淫乱な女性にしか見えない。

何しろ、一生懸命男を誘惑している、罵倒され気持ち悪そうな目で私達を見ている男性をその気にさせる為に一生懸命だ。

そして、私達二人が頑張ってストリップしたり誘惑しているのに、男はその気にならず..退屈そうに、私達をおもちゃにして、結局は何もしないで終わっている。

「これじゃ私達がただ、淫乱で気持ち悪い女にしか見えないじゃない」

「しかも、やってないからレイプ罪にならないわ」

犯人が言いたい事が解った気がする。

「これと同じ事を旦那がしたという事を言いたかったんだよ..きっと..散々暴力振るわれ逆らえない状態にしてから..私の旦那はやらせていたんだ」

「それなら、私のお父さんは、それなのに、動画を見て無罪を主張していたとという事なのね」

「恨まれて当然かな..相手からしたら自分がされた事を仕返ししただけだもの」

「多分、違うと思うよ?」

「どうして?」

「仕返しするなら、多分私達を殺すか、同じように監禁して凌辱を長い時間かけてする筈よ、1年間監禁されていたんだから..それに暴力は振るわれてもレイプはされていないわ」

「それがどうしたの?」

「解らない?  多分彼女達は自分達が本当にされた事を知って貰いたかったのよ」

「そうかな」

「自分がされて気がつかない? これは本当に人間として卑怯な方法よ..しかも被害者が更に傷つくね!」

「たしかにそうだ..」

「その卑怯な事をした方法を私達に知らせたかった…そして自慢げに未だに話している、男たちをどうにかしろっていう警告なのだと思う」

「そうかもね..」

「警察に捕まって裁判になったら、きっと言うわよ..誘惑されただけでレイプなんてしてないって!ほんとうにレイプはしていないんだからさ!」

「それに、そうなって困るのは私達よ、何しろ貴方はレイプ犯の妻で旦那は反省して無くて、未だにその時の事を自慢している..そして私はその時の弁護士の娘…ネットをみて、そうとう嫌われているわよ!」

「そうね..調子にのってレイプ犯の癖に偉そうにしているからね..最低の男知らなかった!」

「そして、動機を聞かれたら..過去の事件の話になり..下手したらこっちが叩かれるわ!」

「だったらどうするの?」

「泣き寝入りするしか無いよ、悔しいけど..貴方の場合は事件にしたら、レイプ犯の旦那にレイプされた妻..私にしても弁護士の娘がレイプされた..これ勝った場合手にする物…負けたら淫乱な女という烙印を押される..どっちに転んでもマスコミの餌食だわ!」

「そうね….」

二人は結局訴える事を辞めた。

そして裕子は離婚した。
自分の夫が今回の犯罪者以上に悪人だと気が付いたから..こんな人間の傍に居たらまた同じような目に巻き込まれるかも知れない..実家にも彼が自慢した画像があった為少年Bである事がばれた.、家の父が離婚の話にまえむきだから簡単だった。

千鶴は弁護士になるのを辞めた..弁護士は決して正義ではない事が解ったから。
そして父への尊敬の念が消えた。

アダルトの動画は彼女達をさほど追い詰めなかった。

住所まで晒されても..引っ越せば問題無かった。

この国では素人がAVに一本出たくらいじゃ運命何て変わらない。

余程の事が無い限り直ぐに忘れ去られる。

時間を掛け彼女達は普通の生活に戻っていく

訴えたら損をするケースは意外に多い
犯罪被害にあっても訴えない方が良いケースは意外に多くあります。

例えば、昭和の時代の事です、女子高生が男性にレイプされました。

ですが、結局はやられた女の子は訴えませんでした。

当時のヤンキーの女は「ボディにしなボディに」とと未だにギャグにされる位凶暴です。

そして、「二枚刃の〇〇」という呼び名があるように、喧嘩にカミソリを使う女性が多く居ました。

そして、この話の男性は過去に彼女にカミソリで斬りつけられた事がありました。

訴えた場合はどうなるか?

男性はレイプで捕まるが、自身が不良で刃物を振り回す人間である事があちこちで知られます。

「男性をカミソリで斬ったから、恨まれてレイプされた」

なんか、あまり同情されそうもない気がします。 

こんなの知られたら、「レイプされた女」「平気で人を斬りつける危ない奴」どう考えても碌な思いをしません。

なら、訴えなければ?

周りに知られなければ、何も評価は変わりません。

もし、知られても事件を知らないからただの「レイプされた女」被害者ですみます。

この為、昔の不良の女性の中には、泣き寝入りする女性が多く居ました。

まぁ、常日頃から暴力を振るっているような人達ですから、純粋な被害者とは言えないかも知れませんが…

この様に下手に訴えたら…自分が不利になる、そういう事も実際には多々あります。

罪は償ったというのなら 後藤田茂雄 篇
最近になり、ゆかりちゃんの事件に関わった最後の一人がどうしているのか解った。

元々腕力の強い男だったが..その後も鍛え上げていてプロレスラーになっていた。

ゆかりちゃんの話では、犯行当時は柔道部員だったそうだ。

テレビでは何故1年もの間逃げなかったのか問題になっていて一部専門家には

「逃げれるのに逃げられなかった」

そう言って馬鹿にする人も居るけど..沢山の暴力を振るわれると怖さが体に刻まれるんだ。

これは恐怖を味わった人間にしか解らない。

まして、この少年C、後藤田茂雄のように巨漢で柔道までやっていたら、男だって怖いと思う。

その強さは、プロレスラーになった事で解ると思う。

だが、此奴に復讐をして良いのかどうか解らない。

確かに此奴は ゆかりちゃんに取り返しのつかない事をした。

だが、その事は納得はいかないがちゃんと社会的には罰を受けている。

そして、その後は..一切触れて来ない。

そう考えると、加藤や笹田とは違う。

復讐して良い相手じゃない….

何ていう訳ないだろう、ゆかりちゃんは未だに苦しんでいる..なのに犯罪者が栄光を手に入れた..許せない。

だから、此奴が本当に、その栄光に相応しい人物なのかどうか?

それだけの判断で良い..それでも此奴は頑張って栄光を掴んだんだ..そう皆が言うならそこで終わりで良い..そこまでで止めてやる。

罪は償ったというのなら 他人任せの復讐
残念な事に後藤田には恋人や好きな女性は居なかった。

身内と言えば、母親と祖母が居るだけだ。

此奴に対しては今迄みたいな復讐をしたりしない。

此奴を許して良いかどうか、世間に聞いてみるだけだ。

後藤田は有名プロレス団体に入っている。

案外、人気がありベビーフェイスとして売り出されている。

何をするのかって…

まずは入院している祖母にお前の孫は犯罪者だと伝える。

この祖母は後藤田が犯罪者だなんて知らない、心臓の病気で長期入院していた事と孫を歴愛していた事から母は伝えなかった。

そして、もう一つ、少年Cが後藤田だってことをネットの掲示板に証拠を添えてかき込む。

それだけしかしない..それだけして後藤田が世間で許されるというのなら..それで終わりでいい。

罪を償った..そう世間が考えたなら..もう手は出さない。

まずは…

「後藤田さん、面会がきていますよ..お孫さんの友人だそうです」

「茂雄の友達? 珍しい事もあるもんじゃ」

「こんにちは..これお見舞いです」

「花など、若い子から貰ったのは久しいのう..今日はどうしたのかい?」

「茂雄くんの事でお話があります..まずはこれを見て下さい」

「なんじゃな…この事件がどうしたんかい? 確かに悲惨な事件じゃがこれがどうしたのかい?」

「この犯人の一人が茂雄くんです..」

「嘘いうでない..茂雄は昔から文武両道の優しい子じゃった…こんな事をする筈がないわい」

「信じるのは、貴方の自由だよ! だけど、まずは娘に本当かどうか聞いても良いんじゃないかな? 後は自分で調べると良い..あんたの孫がどんだけ悪人か解るはずだ」

「嘘いうでない、嘘いうでない…」

「はっきり言う、あんたの孫はプロレスラーになって幸せな道を歩いている..だが被害者は今だに後遺症で悩んでいる..身内としてどう責任をとるのか..」

「出ていけ..出ていけ」

「ああ出て行くさ」

さてと、後は、プロレスの掲示板や書き込みに、後藤田の事を書いて..これでおしまい。

ここからどうなるかは全て..世間に任せる。

罪は償ったというのなら それを決めるのはお前じゃない
「三咲、実はこんな話を聞いたんだがの..本当の事かの?」

「お母さま、これを何処で、見つけたのですか?」

「では、本当の事なのじゃな?」

「すいません」

「気遣ってくれての事じゃ、別に文句言う気はない..」

三咲は不安に思ったが面会の時間を越えてここに居ることは出来ない。

「お母さま、明日にでも茂雄とここに来ます、詳しいことは当人に話させます」

「要らない、茂雄には顔も見たくないそう伝えておくれ」

「解りました..暫くここに来ないように伝えて置きます」

「孫が一人前になるまで、そう思って頑張ってきたが駄目じゃ…儂は教育を間違えたようじゃ..今の儂に出来る事はもうない、死んで相手の娘さんにお詫びする事しか考えがつかない」

その日、1人の老婆が病院のトイレで首を吊った。

そして、その下には遺書が置いてあった。

その日、後藤田はいつもの様にリングに上がろうとした。

だが、先輩のレスラーもセコンドも妙に冷たい。

「何なんだ、一体…」

リングに上がる、そしていつもの様に声援が…

「頑張れデビルオーク、後藤田なんか殺しちまえー」

「そんな女の敵は悪魔に殺されちゃえ..デビルお前の技で倒せ」

可笑しい、おれはベビーフェイスだ、そしてデビルオークはヒール(悪役)なのに..俺の声援が上がらない。

可笑しい、、可笑しい何故だ..

「レイプ野郎がなんでプロレスしているんだよ? 何で正義なんだ?」

「監禁野郎なんて殺しちまえ..」

散々な内容だった..どうにか勝利したものの..勝った俺に沢山の物が投げつけられた。

「物を投げないで下さい..物を投げないでください」

《一体どうしたって言うんだ》

そうか、こんなのがネットに流れたのか…俺はちゃんと罪は償ったんだ。

そして、更生して頑張ったんだ..なのに…なんだよこれ..

俺は償ったんだ…

「悪いが、お前がこの団体に居ると評判が悪くなる首だ..」

「だが、俺は」

「償ったとでも言うのか? 人を1年も監禁したレイプ魔が..」

「そうですか..今迄お世話になりました」

「お前が..お前が..あんな事するから母さんが、母さんが死んじゃったじゃない..お前なんて子供じゃない出ていけ..」

「母さん、婆ちゃんが死んだのか..なんで教えてくれなかったんだ」

「死んで娘さんにお詫びする..そう手紙に書いてあった..お前の事を知ったのね..お前なんて産むんじゃなかった..出てって」

「俺、婆ちゃんにお詫びを..」

「必要ないわ..母さんはお前に何て会いたくないわ..」

「あああああああああああああああっ俺は、俺は..」

どこに行っても、過去が付きまとった。

ネットで顔まで晒れた後藤田を雇う会社や店は無かった。

日雇いの仕事位しか仕事は無く、そこでも周りからは嫌われた。

期待の新人プロレスラーだった後藤田は仕事が無く..いまでは浮浪者をしている。

お別れ
ゆかりちゃんの復讐は終わって居ない。

1年間の監禁されていた期間には、あの三人の友達と称して遊びに来て犯していたらしい。

だが、これは人数が多すぎてどうする事も出来ない。

相手を特定する事も出来ない..

だから捨て台詞をネットに書き込んで終わるしかない。

「「少年の夏」に関わった少年たちへ、あの三人がどうなったか知っているか? 全員が不幸に落ちた..次はお前達だ、被害者少女と同じ様に、お前達の娘や恋人が解り次第..犯してやる…それが嫌なら..関わった人間を晒せ..3人以上晒した者は罪をゆるしてやる」

これで、終わりだ。

だが、この程度の揺さぶりで、何人もの名前や住所がネットに書きこまれた。

これが本物か偽物か解らない。

更に「自分の妹がレイプされた、これから三人かき込むからもう付きまとわないでくれ」

そんな書き込みがあった。

勿論、僕はやっていない..だが、晒された彼らは元から不良だ、僕以外にも敵は居る。

真偽は解らないが、たまたま重なったのだろうか?

だが、此処で解かった事がある..

「普通の人に危害を加えるより、犯罪者に危害を加える方が良心が痛まない」

そういう事だ、だってそうだろう…「普通の人が暴力を受ければ」可哀想そう思うだろう。

だが、「レイプ犯が暴力受けても」 やった方が「此奴は悪質なレイプ犯だだから制裁してやったんだ」

そう主張すると、「そんな奴やられても仕方ない」そうなるだろう。

本当は性格の良い女の子でも「兄がレイプ犯なら」レイプされたとしても同情はかなり減る。

本当は真面目な少女でもだ。

もう君たちは狩る立場じゃない、これからは狩られる立場だ。

真偽は解らないが…晒される住所やデーターが増える度に僕は..笑う。

「翔くん、1週間したら私この街をでなくちゃいけないんだ..」

「もしかして、例の保護プログラムって奴?」

「うん、今回の件でまた、再燃したからね..」

「仕方ないよ..僕にとっては唯一の友達だけど..」

「もしかして寂しいのかな?」

「寂しいよ」

「そう、だったら思い出にSEXしない?」

「何でそうなるのかな?」

「いや、私の過去を知っていて肉体関係を迫ろうとしなかった唯一の男の子だし、正直恋愛なんて解らないけど、多分君以上に好きな男の子は居ないからね!」

「だけど、自分を大切にしないと駄目だよ!」

「あのさぁ、自分から誘ったのは君だけだよ..後は無理やり奪われただけなん「解ったよ」」

被せるように答えた。

彼女が言いたい事が解った。

この先は彼女に言わしてはいけない。

彼女が居なくなるまでの1週間、暇さえあればデートして体も重ねた。

僕の貯金が全部なくなる頃..彼女は去っていた。

保護プログラムの為、次の引っ越し先は教えて貰えない。

「ははははは、楽しかったね、凄く!」

「僕も同じだよ!」

「翔くんは引っ越さないで欲しいな..いつか必ずまた会いに来るから」

「ああっ僕はここに居るよ」

「うん、最後に私なりのプレゼントを用意したんだ..多分翔くんは気に入らないと思うけどね」

「何したの?」

「内緒だよ!」

そして、僕は1人になった。

彼女が残した物….僕の居場所。
久々に学校に顔を出した。

可笑しい..何時もならゴミが入っている僕の靴箱が綺麗だ。

教室に入った..何もされない..こんな平和は初めてだ。

机の落書きも増えて居ない。

《可笑しい、完全に僕が虐めから外れている》

だが、逆に昔の笹川哲也の友達や、他の虐めグループの机に沢山の落書きがあった。

何があったんだ…

女の虐めの中心人物だった水上の机に落書きがあった。

「彼氏と一緒に監禁を楽しんだクズ女」

哲也の取り巻きだった奴や他の奴の机にも大きな落書きがあった。

内容は、レイプ、監禁、クズ、死ねのオンパレードだ。

此奴らの机に比べたら、僕の机はまだ綺麗だ。

「俺は..そんな監禁になんて関わっていない..」

「私だって知っていたら警察に行くよ..そんな危ない奴らとつるんでないよ」

だが、周りの目は笑っていない。

「あのさ、ここまでしっかりとあんた達がやった事が書かれているんだから嘘はやめた方が良いよ? 警察に自首しなよ!」

「うるせーな、俺はやってないと言ってるだろうが!」

「はいはい、解りました..とにかくあんた達とは話したくないわ..」

その言葉に他の生徒も追随していた。

帰り道に廃墟のラブホテルに入っていく水上達を見かけた。

こっそりついて行った。

廃墟のホテルの中にはレディースとでも言うのだろうか?

あくまで危ない感じの女性が20人以上いた。

「水上ちゃん、洒落にならない事してくれたな!」

「何の事でしょうか?」

1人の女がスマホを見せた。

「これだよこれ!」

「また、これですか? これは嘘です、デマです」

「そう、嘘か?」

「はいそうです」

「んな訳ねーだろうがー」

「あちしらは確かに不良だよ?女だてらにバイク乗って入れ墨いれて悪人だよ? だがな硬派なんだよ! それだけしか無い、逆にそれだけは守らなきゃいけなんだ..解っているのか?」

「解っています」

「だったら、これは何だよあー、男と一緒にパンピーの女を攫った奴らとつるんでいただー..しかも1年間も間があったのに助けも呼んでやらなかった..これは何だよ..あたいらの教育が悪かったのかな」

「ですから、それは」

「いい訳なんか、聞かねーよ! あと、怖かったなんて嘘もな..お前にはあたいらが居るんだ.やりあうならケツは持ってやれるんだからな」

「ですからそれは誤解です」

「うるせーな、あたいらの看板に泥を塗ったんだ、監禁された奴の痛みを知るんだな..まぁ安心しな男は使わないから..あたいら、硬派だから」

水上達は4人は裸にされ土下座をさせられた。

「もく20で勘弁してやるよ」

「やややややっ、それだけは辞めて..他は何でも良い..幾らでもボコられますから..それだけは..」

水上達は押さえられた。

そして穴に吸っていたタバコを刺された..火のついた方をそのままで

「あがやややややっやややっややっや、あ.つ.い、嫌ぁぁぁぁ嫌だよー」

「何言っているんだか、まだ1本だよ! 欠穴併せて残り19本待っているんだから…」

残酷なシーンが続いた。

本当は解らない、だけど、あんな事されて大丈夫なのだろうか?

「お前ら、されて見て解るだろう..こんな事やっちゃいけなんいんだ..なぁ、お前達はこれで終わりにしてやる..だがな、お前らはこんな事を平気で1年やっていたゲス野郎だ..その事は覚えておけ..こんど私の前に面だしたらボコるからな..破門だよお前ら..もう一生こっちに居られなくして終わりにしてやる..」

「はぁはぁはぁはぁ」

やばい、見つかった。

「このゲス野郎、みせもんじゃねえよ..チクるんじゃねぇぞ解ったな」

「解りました、誰にも言いません」

「なら良いや《救急車呼んでやんな》」

「えっ」

ヒラヒラと手を振って去っていった。

僕は救急車を呼んだ。

水上さん達四人を見る。

女として見せちゃいけない黄色い液体や、茶色い物体が散乱して臭い。

気絶していれば良かったのに..

仕方ない..

「大丈夫?」

「これが..大丈夫にみえるのか..」

下着は破られていたが制服は無事だ..案外後の事も考えていたのかも知れない。

「立てる?」

立つ事も出来ない。

「仕方ないな」

「やっ、なに..するんだ..」

可哀想だから、4人に制服を着せてあげた。

「それじゃぁね、救急車は呼んだよ..これ以上は関わりたくないから..」

「あっ」

「関わりたくない」

僕は、その場を去った。

家に帰ってPCを立ち上げた。

ようやく何が起こったのか解った。

これは多分、ゆかりちゃんが残した物だ。

幾つかの掲示板に僕を虐めていた奴の名前や住所、写真が貼られていた。

晒す掲示板をはじめ沢山。

「監禁レイプ事件の共犯者として」

しかも、明らかに当事者じゃないと書けない、そんな内容を加えて書いてあった。

例えば、水上さんについてはこう書いてある。

「監禁されている家に遊びに行っていたクソ女、レイプされていた女の子に臭いといい、ブタ扱いして額に豚と書いた。 それ以外にもタバコの火を股に押し付けたり..風呂にも入れて貰えてない彼女を家畜と呼び、それが原因で彼女の扱いが更に酷い物になった。」

そんな感じだ。

「当時童貞だった彼は、5千円のお金を払い、監禁されているのを知った上でSEXをした。しかも避妊もせずに生で」

とかが住所と名前連絡先を添えて書かれていた。

これは明らかに冤罪だ..彼らは決してやっていない。

だが、無罪を証明するのは難しいだろう.だって1年分のアリバイなんて普通は覚えてないからね。

「翔くんは引っ越さないで欲しいな..いつか必ずまた会いに来るから」

「ああっ僕はここに居るよ」

「うん、最後に私なりのプレゼントを用意したんだ..多分翔くんは気に入らないと思うけどね」

「何したの?」

「内緒だよ!」

これが ゆかりちゃんからの僕へのプレゼントだったんだ..僕が住みやすい様にしてくれた。

しばらくして、学校は大きく変わった。

推薦枠が減ったと悩む教師。

その原因はお前達だと激高する教師。

勉強にスポーツに頑張っていて、推薦が確実に貰えそうだったのに貰えない者。

その矛先は、全部彼らに向けられた。

もはや、彼らに昔の面影はない。

虐められる立場に全員が落ちて来た。

そして、僕は 虐められない立場になった。

だが….

僕は良い人間では無かったみたいだ…

だって…

相手のロジックで叩き潰したくて、叩き潰したくてたまらないんだ…

そして、今日も僕は獲物を探している。

FIN