クラスのマドンナを裸で校内を引き回した。
女の子の悲鳴が聞こえてくる。
僕はクラスの女の子、湯浅萌子を体育準備室で待ち構えていた…教室や廊下には人はいるが…此処は少し離れている。
入ってきた萌子の顔面をいきなりなぐりつけた…頬じゃない、真正面から..鼻にあたる様に…案外鼻に当たると痛くて涙目になり反撃できない。
「ああああっいきなり何するの..ああ」
「うるせーよ..バカ女…真っ裸にするんだよ..黙れよ…」
「いや..何で私が..そんな事を..」
「いいよ? なりたくないなら…だけど、その場合はこれが顔面に刺さるんだけど?」
僕はナイフを取り出し見せた..
「本気じゃないよね?…本気?」
「あのさぁ…あんたの彼氏が僕にした事考えたら解るんじゃないかな? 僕は自殺未遂までしたんだよ…思ったんだよね? 死ぬ位なら殺した方がまだ良いんじゃないかって…ああっ裸になったからって犯さないよ? それは約束する」
「そう、だったら良いわ…だけど後で絶対仕返ししてやるから覚えていなさい…哲也が貴方を半殺しにするわ」
「とっとと脱げば?」
「ちくしょう..ほら..これで良いんでしょう…」
「ブラとパンツがあるけど?」
「解ったわよ…」
馬鹿女が泣いてやがんの…
「さてと..」
「犯さないんなら、もう良いわね..」
「バーカ、犯さないけど…これから遊びに付き合って貰うよ…」
僕は萌子の髪の毛を掴み、引き摺った..
「痛い、痛い…嘘、何で扉をあけるのよ…見られるわよ..あんた退学になるわ..」
「馬鹿じゃない? 中学は義務教育、退学は無い..そら行くぞ」
「辞めて、辞めてよ…嫌いやああああああああっ」
ようやく体育館から外にひきずりだした…
「おーい皆、湯浅萌子のヌードショーが始まるよ…」
なんだ…あれ、嘘、真っ裸じゃない…
あれ、萌子先輩じゃないかな..
下着もつけて無いじゃないか…
凄い…
「いあや…いやだ…助けて…誰かたすけて..」
「気にしないで良いよ、これは担任の五所川原先生に許可を貰っているし..校長も許可しているんだ…何だったら、僕の顔を撮らないなら撮影OKだよ..今日のネタに使えるよ」
「いやだ、いや…撮らないで..辞めて..げふっ」
煩いから蹴りを入れてやった。
「煩い豚が、嫌がっているんじゃねぇ…そうだ、皆の前でオナニーしてやれよ..どうせヤリマン何だから..いいんじゃねえ」
「嫌、嫌嫌…ふざけないで..酷いよ…私が何をしたっていうの….」
あーあー泣いてやがるの..鼻血と鼻水で汚いな..美少女もこれじゃ台無しだ。
「何をやっているんだ…貴様」
おうおう、学年主任の山本のお出ましね….
山本は僕を殴りつけると耳を引っ張りながら..職員室へ連れていった。
泣いている萌子は保険室に鈴木先生が連れていった。
平等にお願いします
職員室に連れ込まれると、直ぐに教師に囲まれる事になった。
「泉、お前なにやっているんだ…これは犯罪だぞ..」
「女の子を裸にして引き摺りまわすなんて頭が可笑しいんじゃないか?」
だが、「泉」は普通に話し出す。
「これは、五所川原先生と校長せんせがやれと言ったから、やっただけですよ? ちゃんと許可を受けています」
一瞬、教師の中の何人かが…五所川原を見たが、直ぐに視線を僕に戻した。
「私はそんな事言った覚えは無いわ…嘘を言わないで」
この先生は中年の女の先生で剣道部の顧問をしている。
「本当ですよ? 貴方にも校長せんせにも許可は貰っていますよ?」
「お前は頭が可笑しいのか? もう親御さんにも連絡したからな…あと湯浅さんのお母さんも直ぐくるそうだ…」
「そうですか? それなら全員が揃ってから話しをしましょう…それまで黙って下さい」
「そういう態度だと警察沙汰にするぞ…」
「それじゃ、メンドクサイ…僕が警察を呼びますよ」
「いや、それは話し合いが終わってからで良い…」
暫くしたら僕の両親がきたが、何も喋らない…
これは親に僕が頼んで置いた。
そして湯浅萌子の母親が到着して…ジャージ姿の湯浅萌子が到着して話し合いとなった。
どうやら、鼻は折れていない…凄く残念だ、まぁメソメソと泣いているからうん、愉快愉快。
湯浅萌子の母親がブチ切れていた。
「ふざけないでよ…貴方、自分が何をしたのか解るの? これは暴行よ! 暴行」
「これは暴行でありません、ただの遊びです…」
「なっ、何処が遊びなのよ…」
「それじゃ、これ聞いて下さい」
《泉、だらしないな…そんなだから虐められるんだ、虐められるのは弱いからだ…男ならガツンとやり返せ》
《これは遊びだよ…大げさなんだよ君は?》
「それは何? 娘と関係あるの?」
「これは、五所川原先生と校長先生が僕に言った事です」
「だから、何なのよ…それと娘は関係ないわ」
「確かにやり返せと言ったが…女に手をあげるなんて最低だぞお前」
「今回のは遊びの範疇じゃないぞ」
湯浅萌子は少しだけ顔色が変わった。
うん、此処からだ。
「それじゃ次」
《きゃはっ、気持ち悪い…そんな汚いもの見せないで哲也…》
《本当にゴミだなお前…まぁそんな租チン、女の前に出せないから…萌子に見て貰って良かったじゃないか?》
「何が言いたいんだお前は」
「あとこれ..」
僕は「肛門裂傷の診断書」をだした。
「だから、なんだ」
「先生、簡単に言うよ? 僕は此奴の彼氏の哲也に虐められていた、それは知っているよな」
「あれは虐めでなく遊びの範疇だろう」
「大した事じゃない…男ならやり返せば良いだろう…本当に女々しいわね」
「それでね、虐めの内容は、裸にされてガムテープで縛られて…遊びで肛門に試験管を詰め込まれたんだよ…何本もね…しかも暴れたら蹴るってよ!…試験管刺されて蹴られたら、もうウンコも真面に出来ないよ…しかも尿道に針を刺されたこともあった…さっきの録音がその現場ね?…だけど、校長先生これは遊びなんだよね! 五所川原先生もやり返して良いって言ったじゃ無いですか…違います…」
「私は…此処までとは知らなかったんだ..」
「私もだ…」
「それで…湯浅さんのお母さん? あんたの娘は…今回の僕以上に酷い事をしていたんだけど..何か文句ある?」
「確かに娘も悪いけど、貴方は男で、娘は女だわ…やって良い事と悪い事があるわ」
少し静かに話している…娘が虐めをしていたのがショックだったのか…
「だから、僕は犯してないじゃん…僕は肛門に突っ込まれたんだよ? 肛門裂傷…解るかな? 罪にするなら「僕は未遂か暴行」娘さんは「傷害」同じ事というなら、僕が犯して怪我させて初めて同罪かな…ああ顔を殴ったといのは無しね…僕は日常的に殴られたり蹴られたりしているから…」
「だからって、お前…」
「先生、メンドクサイからから警察呼びませんか? 最も、僕の虐めに関わった人間は湯浅さんだけじゃないから、全員の証拠をそのまま警察にだしますね…進学校で、こんなのが出たら大変だね…高校浪人、何人でるかな…」
「解った…早まった事はしないで欲しい…先生たちで話し合って結論をだす」
「悪い事したんなら…僕は自首した方が良いんですよね?」
「早まるな…それはしないで良い」
当然、これもこっそり録音した。
湯浅萌子は僕を睨んでいたが…何も言わない…
「今日は解散で後日結論を出す」
「平等にお願いしますね!」
僕はヒラヒラと手を振り帰宅した。
父親に拳骨を落とされ、母親にビンタされたがそれだけで説教はされなかった。
お咎め無し
結局、僕がした事はお咎め無しだった。
実際の所は3日間位、学校を休まされたが停学という事でなく、心のケアとかいう話だった。
哲也と萌子は当然別れた。
まぁ、こんな事があったんだ、萌子のお母さんが怒り心頭で哲也の両親を怒鳴り、もう娘に近づかないと哲也に書かせたらしい。
萌子の動画は、学校で消すように教師が言ったらしい…一応は全員が消した事にはなっている。
だが、絶対に消さない奴がいると思う。
同級生がフルヌードで引きずり回されている動画..こっそりと保存している奴が居ても可笑しくはない…実際の所は解らないけど。
勿論、哲也は怒り心頭だった。
此奴が脅しを掛けてきたから言ってやった。
「いいぜ! 好きにすれば? だけど今度はお前の妹が萌子の様になるよ? 今度も未遂にするとは限らない…小学生の妹が兄貴のせいでレイプされたらもう家庭崩壊確実だな」
この時の哲也達の顔ときたら見ものだった。
真っ青な顔してやがんの…
「もうキチガイとは関わらない」とか言ってさぁ….馬鹿みたい。
流石に小学3年生のガキ襲ったりしないよ…バーカ。
最終的には、僕は孤立した…友達も出来ない代わりにいじめも無い。
いわゆるボッチだ…だが、それで良いと思っている…
湯浅萌子は1か月もしないで転校していった…まぁ、あんなのを見られたり、知られたら…普通は居たくないよな..
これで、この物語は終わる。
解決篇…この物語から見えた事。
この物語は殆ど真実です。
名前が違う事と、時代背景が違うので、スマホによる撮影が無かった。
これ位の差です。
どうですか?
テレビや新聞で「いじめ」でかたずけられている事も多いですが…
「裸にされてガムテープで縛られて…遊びで肛門に試験管を詰め込まれたんだよ…何本もね…しかも暴れたら蹴るってよ!…試験管刺されて蹴られたら、もうウンコも真面に出来ないよ…しかも尿道に針を刺されたこともあった…さっきの録音がその現場ね?…だけど、校長先生これは遊びなんだよね! 五所川原先生もやり返して良いって言ったじゃ無いですか…違います…」
この位の内容…いや、これ以上の事をされている人も多い。
結構酷いと思いませんか?
しかも、意外な事に「女子高で女の子がやる」虐めの一つでもあるんです。
それはさておき…今回の被害者の湯浅萌子ですが、主人公は、かなり言ってますが…彼女は実はそれほどの悪人ではありません。
しいて言うなら、彼氏が「いじめの首謀者」で…
《きゃはっ、気持ち悪い…そんな汚いもの見せないで哲也…》一言、こんな言葉を言ってしまっただけなのです。
「汚いもの見せないで」
そこから考えると…ただ彼氏に虐めの現場に連れていかれて見せられただけだとも考えられます。
それなのに、自分にあそこまでの事をした「泉」は無罪放免。
彼氏とも別れる事になり…動画まで撮られてしまい…悪い噂がで転校していった。
結構酷い話なのかも知れません。
そして、哲也ですが…当人もまだ気が付いてませんが、もう既に負の遺産を抱え込んでいます。
「もうキチガイとは関わらない」と言っていますが…関わる関わらないは「泉」が決める事で哲也には決める事は出来ません。
教師達も自分が言った「不用意な一言」のせいで「泉」を庇わなくてはならなくなりました。
大きな話になれば、恐らく五所川原や校長にまで話が飛びます。
また、他の生徒の虐めの証拠まで握られていては、怖くて追及が出来なかったのかもしれません。
もしかしたら裏で「お宅の娘さんが先にひどい事したから…そういう話で湯浅母を言いくるめているのかも知れません」
いずれにしても、虐めに関わると碌なことにならないそういう事だと思います。
真実を語るなら「ただ虐めを見ていて、不用意な一言を言っただけで…こんなひどい目にあい、そして加害者扱いになった」
そういう話です。
「虐められた」それがあるだけで、許されることも多い…それが世の中なのかも知れません。
第2話 血に染まった少女 綾子
「いやあああやめてーーっ」
綾子は今、徹夜という不良に犯され掛かっている。
「うるせーんだよ、もう何回もやれているんだ…いい加減大人しくなれよ…余り暴れると、ネットに動画をバラまくぞ」
「何でこんな事するのよ…酷い酷すぎる」
「お前を抱きたいからだろうが…馬鹿かお前」
「ひぐひぐっ…私は犯されても誰にも言わなかったのに…なんで…なんでよ..前の時にこれでもうしないって約束したのに」
「約束は破る為にあるんだ…ああでも言わなけりゃまた暴れただろう? ああ言ったからお前は最後に相手した違うか? 手放すかよ…バーカ」
「嫌、嫌嫌…」
綾子のセーラ服とスカートに手が掛かった瞬間…
綾子は右手を三本指にし中指を鼻に沿う様に目をめがけて突き刺した..そのまま吸い込まれるように指は徹夜の目に吸い込まれ上に持ち上げると..
「痛ぇぇぇぇぇぇぇぇえっ…」
「いやぁあああああっやめて、辞めて..辞めて…」
近くにあった石で綾子は徹夜の頭を何度も何度も殴りつけた…
「やめろおおおおおっ..やめてくれーっ」
凄い悲鳴が聞こえたから、警備員が駆け付けてきた。
その時に警備員が見た物は…破られたセーラー服で血に染まった綾子と血だらけになり倒れていた徹夜だった。
事件の後に…
流石に此処までの事件だから警察が呼ばれ、直ぐに綾子は警察に連れていかれた。
担任の五所川原は綾子では無く、徹夜に付き添って救急車に乗っていった。
現場には片目が落ちていたという事だから…多分徹夜は少なくとも失明は免れないだろう。
《頑張ったな綾子ちゃん…きっと上手くいく》
僕はほくそ笑んだ…クズが一生目が見えなくなっても問題無い。
ゴミなんだから、苦しめば良いんだ…僕にはそうとしか思えない。
学校の中は蜂の巣を突っついた様に大騒ぎとなった。
結構な不良が居て、しょっちゅう暴力騒ぎや万引きで補導された生徒が出ているのに…今日は何時もと違った。
確かにそうだ…目が見えなくなれば、ある意味一生が終わる。
今迄の事件とはケタが違うのだろう。
授業は中止となり代わりにホームルームが開かれた。
内容が殆ど無い話し合いが行われた。
グダグダと長い話だが…簡単に言うなら
「警察に聞かれても、不用意な話をするな」
それだけだった。
ストレートに話せば良いのに…まぁ教師だからオブラートに包まなければならないのは解るけどね。
担任が居なくなりクラスの皆が話している。
徹夜と綾子の話しが中心に自然となっていった。
話しは徹夜側と綾子側の半分半分。
「幾ら犯されたからって目まで潰す事は無いよな…徹夜もう目見えなくなるんじゃないか?」
そういう風に弁護しているのが…男子が多く、更に少し不良ぽい奴に多い。
「男子、最低..レイプする様な奴殺されても文句言えないと思うわ」
こっちが女子に多い話…
少し、此処で爆弾を投入して置こう。
「あのさぁ、男子でそういう事言う奴って徹夜の仲間が多くない? 自分達が同じ事していたから弁護するんじゃないのか」
この一言で良い。
これで、徹夜と同類と思われたくない男子は次第に女子の話に同調していく。
徹夜が「強いまま」で居たら、その取り巻きやら、仲間やらが絡んでくる…だがもう徹夜は方輪だ…味方についても美味しくも何ともない。
何が男の友情なんだかな…とうとう悪口のオンパレードだ。
「まぁ犯罪者予備軍だから仕方ない」
「徹夜は異常だからな」
見捨てるのも凄く速いな。
学校に来た警察に幾つか質問されたが、僕は「レイプされていたのを知っているし、それで脅しているのも知っている…ただ怖くて話せなかった」そう伝えた。
それを、わざと周りに聞こえる様に話した。
周りは僕の声が聞こえると黙っていた生徒も話し始めた。
これで良い。
次の日、僕は綾子と会った。
「どうだった?」
「泉くんの言う通りだったよ…お巡りさんも同情的で怖かっただろうって優しかった」
「だろうね」
「しかも、弁護士さんの話では確実に無罪で、逆に相手を訴えて慰謝料もとるってさぁ」
「普通はそうなるよね…あの画像とかは?」
「警察が押収したから多分、大丈夫だと思う..」
「それじゃ…安心だな…ごめんな、こんな方法しか思いつかなくて」
「ううん、良いんだよ! 少なくとも泉くんは、私を見捨てなかった…まぁやり方は過激だけど最後まで味方でいてくれた..本当の友達だよ」
「そうか」
「うん、それでね、流石にこの学校には居づらいから引っ越すんだ…」
「そうか、あんな事があったんじゃ仕方ないな…一層の事、「目を潰すぞ」って脅して女王みたいに君臨したらよいのに」
「あはははっ私には出来ないよ」
「それじゃ元気でね」
「泉くんも」
綾子はその後学校には来なかった。
なんでも、遠くの中学に引っ越して行ったんだと…もう知っているけどね。
徹夜は両目の失明の他に頭をしこたま殴られた後遺症があるようだ。
偶に、近くの盲学校に通っている姿を見るが…別人の様に静かだ。
まぁ、盲目になって一人じゃ生きられないのに…「レイプ野郎」の噂まであるんだから生きていくのは凄く辛いだろうな。
しかも頭が痛いらしく偶にさすっている。
白い杖をつきながら歩いている姿を見たら…何かしてやろうって気は失せた。
変る少女
「なんだ泉くんか…」
屋上で隠れるように弁当を食べていた所に今日は先客が居た。
綾子がぼんやりと金網越しに街並みを見ていた。
良く見ると着衣に乱れがある…何をされているかは噂では知っている。
泣きながら街や空を見ている。
「まぁ泉だな!」
「ねぇ、泉くん、私何か悪い事したのかな?」
彼女に限っては何も悪い事してないな…
ただお節介から友達を庇ったら、そのまま虐められるようになり、ついてない事に可愛かったから徹夜にレイプされ脅されている。
だが、その過程で一つだけ…悪い事が僕からしたらある。
「そうだね悪い事はしていないかな…一つ除いて」
「あのさぁ…私此処にね自殺しにきたんだ…だけどね怖くて出来なかったの! 私、自分では何も悪い事してないと思っていたんだけど…何かあったのかな?」
「レイプされた時に抵抗しなかった…それだけかな?」
「したよ…しない訳無いじゃない…ふざけないで」
「あのさぁ…本当に抵抗したなら徹夜は今頃死んでいるか、方輪な筈なんだ..僕師事している人は、「レイプされる女が悪い」教えている」
「そんな馬鹿な事…泉くん、頭が可笑しいよ…貴方もその師匠も」
「そうかも知れないね、だけど、少なくとも僕が女で標的だったら…徹夜はもう人生詰んでいる」
「へぇーそうなんだ? 泉くんだって徹夜に逆らわないじゃない…言葉だけなら何でもいえるわ」
「だったら絶対に投げ出さないなら、3日間で徹夜を倒せるようにしてやるよ」
「どうせ死ぬつもりだったんだから…良いわ」
「約束したよ」
僕は綾子を次の日自宅に連れ込んだ。
僕は半引きこもりとして家族に扱われている…父親は単身赴任。
母親は遊び歩いていない…不倫の現場をみてからはお互い不干渉だ。
「まさか、変な事するつもりじゃ..」
「するけど! 綾子が思っている様な事じゃ無いから…そうだ、僕の服貸してあげるから着替えて」
「解ったわ、覗かないでね」
着替えを待って、僕は用意していた物を出した。
「金魚? それとハムスターじゃない! 可愛いわね」
「うん、可愛いね…それでね、今日の課題はこれらを潰して殺す事だよ」
「冗談よね!」
「冗談に見える? 場所も提供して、ハムスターも金魚も僕のお小遣いで買ったんだよ? 出来ないじゃ済まさない」
あははっ泣きながらやっている…昔の僕を思い出すな。
「うっうっ金魚はどうにか1匹出来たけど、ハムハムは出来ない」
「それ失格、金魚もハムスターもゆっくりと潰すように! 勢いで潰すのは誰でも出来るからね…ゆっくりとね」
「うっうっうっ…やったよこれで良いの…」
「うん」
「こんなことさせて、何がしたいの?ねぇ…私を虐めたいの?」
「馬鹿な女、のこのこついてきてさぁ…これから犯されると知らずに..」
「泉くちょっと..嫌、やめてーっ」
パシンッ
「ほら出来たでしょう? 優しい奴は結構酷い目にあっても、体が硬直して動けないんだよ?」
「そう…なの?」
「いま、綾子は二つ学んだの…生物を殺す残酷さと憎しみかな? 理不尽な事させられたのに犯されそうになった、凄く僕がムカついたでしょう?だから、体が震える事なくビンタが出来た…違う?」
「そう、かも知れない」
「そのいきで頑張ろう…良い、これからは憎しみの炎を燃やす事、徹夜が居るから酷い目に会う、徹夜が生きているだけで自分が不幸に会う、この世の全ての悪い事は全部、徹夜のせい…そう思いながら過ごす事」
「解ったわ」
「それじゃ第二ラウンドは…猫です」
「猫…?」
「そう、猫…最初の1匹は袋に詰めてあるから、そのバットで殴り殺すだけで良いよ? 2匹目からはちゃんと見ながらやってね!」
「嫌だ、そんな事は…いや」
「そう? なら良いや、綾子はエッチが好きなんだね、なぁーんだ、抵抗出来るのにSEXが好きだからしていたのか….勘違いしてごめん」
「そんな事無い…絶対にない」
「だけど、助かる方法を教えているのに…しないんでしょう? 一生犯され続けていれば良いんだよ…とっとと出て行って徹夜の肉便器ちゃん」
「解ったわよ…するよ」
目が変わった、憎しみの目だ…これで良い..これで。
凄い勢いでバットを振り落とした。
「にゃーーーーっ」
猫の声が聞こえる..2発、3発…グチャ、グチャ…
「はぁーはぁーやったわよ…次、寄こしなさい」
凄いな、綾子…もう躊躇なく殺している…しかも…当たり構わず殴っているから…汚い。
「もう終わりだよ」
ここまで2日間掛かる筈だったのにな…
「そう、それで今度は何をすれば良いの…」
「今日はもう終わり…というか…この部屋の掃除しないと眠れもしないよ..」
「あははは、そうだね」
二人で掃除をし終わった時はもう夜中になっていた。
「あの帰らなくて良いの?」
「家は問題無いかな? ほら、私がされているのを親も多分気が付いているのよ…」
「酷いな」
「まぁね…うちの親はおとなしいし、徹夜の親に文句も言えないような奴だからね…私が切れたら文句言えなくなる位弱いの…だから何したって文句は言わないわ」
「そう?」
「それで明日は何をするの?」
「思ったより呑み込みが早いから、明日でもう卒業試験」
「そうなの?」
「そう」
綾子にベッドを使って貰って僕は下に布団を敷いて寝た。
「あのさぁ、泉くん…私お礼をするべきなのかな?」
「何を考えているか解るけど、受取れないよ…」
「泉くんなら良いよ..」
「それじゃ、何時か「泉くんならいい」じゃなくて「泉くんじゃなくちゃ駄目」になったら言ってくれ…そうしたら貰うから」
「泉くんロマンチストだねなら「泉くんじゃなくちゃ」
「今は駄目、多分それは本心じゃないから」
「そう? なら何時か私から告白するよ」
「解ったよ」
多分、幸せになれればもう僕なんて忘れるよ。
「それで今日は何をするの?」
「あそこに小学生の女の子がいるじゃん」
「居るね」
「後ろから襲ってひたすら蹴りをぶっこんで逃げる」
「あの子が可哀想だよ?」
「あれ、徹夜の妹だから」
「徹夜の妹? なら酷い目にあってもしょうがないよね!」
「うん、しょうがないよな」
「ふたりで近づいて、突き飛ばした」
驚いて声を出していない..二人とも顔は隠している。
直ぐ逃げられるように手は使わない…ひたすら蹴り続ける。
「お前の兄貴がいけないんだよ」
「そうそう、徹夜がわるいのよ…徹夜がね..」
「いや、私、何もしていない..おにいちゃん..」
二人して20回ずつは蹴りを入れた..蹲って泣いていた。
「お前の兄貴がさぁ不良で悪い事しているのは知っているよな?」
泣きながら、首を縦にふった。
「それじゃ仕方ないと思わない? もっと酷い事しているんだからさぁ! 誰かに言いつけたらさぁ殺しちゃうよ?」
「言わないよ…」
「そう? なら終わりだ」
「あの子が私と同じ…そう言う事?」
「違うよ、まだ綾子よりまし…僕も綾子ももうあの子に手を出さないでしょう?」
「そうか、そうだね」
「徹夜は約束すら守らない…本当のクズだ」
「たしかにそうね…あの子はこれで終わって救われる…私はまだ救われない」
「そう、あの子の方が遙かに幸せなんだよ」
「そうだね、まぁクズの妹の心配なんてする必要はないよね」
「これで、僕の教えてあげれる事はほぼ終わり…ちなみに、レイプされている時反撃は目つぶしからの頭部攻撃が有効…あとは事前に計画を立てていたという事がバレるといけないから、とっさにしてしまった…そう言う事にすれば完璧だよ」
「解ったわ」
家に帰り、その練習をした。
「これで終わりだね…頑張って」
「あのさぁ…何でこんな事してくれたの?」
「そりゃ、綾子が僕の初恋の相手だからかな?」
「えーと、それなら今からでもお礼しようか? 私が好きなのよね!」
「うん、だけど、今の君は傷ついていて、助けてあげようとした僕にたいする感謝の気持ちからだから…良いよ辞めておく…ほら傷ついた女性の弱みに付け込むみたいな物だから」
「そう、なら、傷が癒えたら、私からお礼に行くよ」
「期待しないで待っているよ」
恐らくこれでもう大丈夫だろう…何時までも虐められたままでいると思うなよ…
綾子はもう…弱いだけの女の子じゃ無いんだからな。
第2話 解決編
第二話の真実はレイプされそうになったらここ迄やっても許される。
これが実際の事件から取り上げた内容です。
かなり古い事件ですが、実際には中学生でなく大人の事件です。
22歳のOLがレイプされそうになり撃退した話がありました。
その時の撃退した…お話が今回に近い話なのです。
本当に目を潰して、ブロックで殴りつけたそうです…ですが捕まったのはレイプ未遂犯。
そうなんです、「女の子は押し倒されて衣服を脱がされ下着に手を突っ込まれた」この状態です。
それに対して犯人は両目を失明して脳に障害まで起きたそうですが…慰謝料は犯人が払っています。
また昔のカルト的な道場主が
「レイプされるのは1対1なら女が悪い」そう教えている道場がありました。
道場主曰く、「だって目が簡単に潰せるし、頸動脈に噛みつけば死ぬんだから」だそうです。
ちなみにこの方は海外で護身術を習った際の教えを大切にしているそうです…
ビデオを見せて貰いましたが…確かにそういう護身術がありました。
実際の方法でフェラチオから噛みついての反撃とかがありました。
海外ではレイプが凶悪犯罪なので、かなり酷い事をしても無罪のケースが多いようです。
笑ってはいけませんがペニスを食いちぎられて死亡なんて話もありましたが無罪。
この話の様に「用意周到」にしてしまうと..多分無罪にはならないと思います。
終わった後のレイプ犯には日本は少し甘い傾向があるかも知れませんが…反撃に対しても案外緩いのかも知れません。
あくまで、過去にそうだったという事なので、今違っていても…私は知りません。
尚、年齢や名前は変えています。
第3話 女教師真理子
教師真理子は…
「辞めて、やめてお願いお腹を蹴らないで..嫌、いやああああああっ」
「何言っているのかな? 真理子先生? これは遊びだよ? ムエタイゴッコ..先生も大好きじゃない?コミュニケーション」
僕は容赦なくお腹を中心に蹴り込んでいった。
必至に真理子先生はお腹を守ろうとしててで庇おうとしているが関係なく蹴った。
手で庇うなら…手ごと蹴れば良い。
蹲ってお腹を庇うが気にしない…脇腹から蹴り続けた…
「やめて、やめてよ..やめてーーっ先生が、先生が悪かったから..謝る、謝るから…」
「うん、何故謝るの? こんな素敵なコミュニケーションを教えてくれて、ありがとう!」
「本当に謝る…謝るから..私妊娠しているの…だから辞めてお願い..お願い..」
「だから、何?」
暫く、蹴り続けると…真理子先生の股から水が出て来た…
「いや、いやあああああああああああああっ」
ちょっと可哀想なので、救急車を呼んであげた。
校長先生 平等にお願いしますね!
次の日僕は校長室に呼び出された。
「貴方は自分がどういう事をしたか解っているのですか?」
「はい、普通に真理子先生とムエタイごっこしただけです」
「反省もしないのですか? 貴方のせいで真理子先生は流産して子供の産めない体になったんですよ!」
「校長先生、僕は平等なら構いません、僕を罰するなら、僕に同じ事した生徒や真理子先生を罰して下さい」
僕は服を脱いで見せた。
「その傷は何ですか?」
「校長先生、以前僕の親がいじめについて、話しをした事があると思います」
「確かに教頭から聞きましたが、あれは悪ふざけだったと聞いています」
「悪ふざけ? そうですよね! プロレスごっこでかたずけられましたよ! 一生残る傷とまともに走れなくなったほどの怪我でしたけど」
「そんな嘘を言わないで下さい」
「これ、診断書です…回復不能とあります、そして今もこの学校が、いじめでないと認めたから、他の生徒に同じ事をされています」
「ですが…それは生徒がしたことで真理子先生がした事じゃ無いでしょう? 逆恨みです、貴方がした事は犯罪です、反省が無いなら親御さんと警察にあとは任せます」
僕はボイスレコーダーを聞かせた。
《哲也君、またプロレスごっこ、楽しくて良いわね…》
《毎日飽きないわね、でも楽しそうね..仲の良い事は良い事だわ》
「どうですか? この時僕はナイフで体を斬りつけられていたんんですけどね..」
これは嘘だ、関節技を掛けられただけだ..最も、靭帯断絶した後も蹴られたけど。
だが、見えない所で切られていたのは彼奴は知っていた筈だ。
「そんな報告、私は聞いていません」
「証拠がありますけど? 何か? 僕は贔屓してくれって頼んでいるんじゃないですよ? 平等にして欲しいって言っているんです! ナイフで斬っても、走る事が出来なくなるような怪我をさせられても、それは虐めでは無いんですよね? 実際に、それを行った哲也達、そして虐めでは無くプロレスごっことジャッジした先生達、だれも罰されませんでしたよ..」
「それは私は知らなかったから、私が知っていれば、ちゃんと対処しました」
「僕は平等なら文句言いません、罰されても構いません、但し、僕を罰するなら僕の時に虐めた者達や虐めで無いと判断した先生達、全員罰して下さい」
「それは、もう終わっているからできません」
「なら良いですよ? 僕が警察に行けば必ず動機を聞かれますから!その時はこの証拠を提出して、先生や生徒を全員名指しで伝えますから」
「そんな事したら貴方だって人生は終わりますよ」
「終わりませんよ! 所詮、少年A引っ越せば終わりです、ですがこの学校はどうなりますかね? 過去の虐めの隠ぺいに、傷害罪のもみ消し、全部表に出ますね、さしずめ、新聞の見出しは「少年A、教師への暴行は過去の虐めが原因」そんな感じですか! ここは私立だからかなり大変な事になると思いますけど?」
「ふざけないで下さい!いい加減にちゃんと反省しなさい!」
「ふざけているのは校長先生でしょう? だって片方は罰さないけど、片方は罰するって平等じゃない!、そう言っているだけですよ、それの何処がふざけているって言うんですかね!」
「それは、ですが真理子先生は子供が出来ない体になったんです!可哀想だと思いませんか!」
「僕も走れない体になって、体の傷は一生消えないそうですが、何か違いはありますか?」
「それは..」
「あと、この会話もちゃんと録音しましたから、これも警察に提出します! これで校長先生も当事者ですね」
「いつの間に..解りました、この件は一旦、私が預かります、真剣に対応しますので結果が出るまで待って下さい、それまで軽はずみな行動をしないようにお願いします」
「解りました、くれぐれも平等にお願いします、僕は平等なら文句言いませんから」
「善処します」
結局、真理子先生は退院後学校には来なかった。
そして、僕は何のお咎めも無く学校生活を送っている。
教師の終わり
私の名前は工藤真理子..一応教師だった。
「だった」というのは他でもないもう辞めたからだ。
先日、1人の生徒から暴行を受けた。
暴行と言っても変な物でなく、ひたすら暴力を受けた。
その生徒は妊娠中だと解っていてひたすら私のお腹に暴力を加えた。
そして、その結果、私は流産した。
「残念ながら赤ちゃんは流れました、あと伝えにくいんですがもうお子さんは産めない体になりました」
その医者の言葉が私を地獄に突き落とした。
私は良縁に恵まれて今の旦那と結婚した。
相手は老舗のお茶屋さんの息子、お茶屋っていっても馬鹿にならない年商で30億を越える会社だ。
やや地味目だけど、イケメンで更にいうならその両親もお金持ち特有の傲慢さはなく優しい人だった。
実際に結婚後も暫く教師を続けたい、そういう希望を伝えたら理解を示してくれて続けさせてくれた。
そして結婚して1年目..子供が出来、幸せな日々を送っていた。
生徒たちは優しく、真理子先生って呼んでくれて、結婚する前までは学園のマドンナなんて呼ばれていた。
しかも、結婚後も生徒たちは「真理子ちゃんが結婚するなんて、悔しいけど応援するよ」と凄く良い子達だった。
一部を除いて。
だが、その幸せは昨日まで、昨日でそれは終わってしまった。
それは悪魔が私を壊したから…
その悪魔の名前は泉といった、気弱な何処にでもいる生徒、そんな感じの印象だ。
気が弱いせいで不良に目を付けられて虐められている。
その事は私も解っていた。
だけど、どうすればいいの? 私は20代の女性だよ? 不良グループなんか敵に出来ないよ?
しかも、あの不良達は噂では、平気で女性をレイプするとか聞いたし、実際に嫌われた先生が暴力を振るわれ学校を辞めていった。
怖いよ、私だって教師である前に人だし女だから。
だから、目を瞑るしかないんだよ..教師なんて生徒に嫌われたら終わりだからさ…
「先生、相談があるから放課後図書室に来てください」
またかと思った。
以前に彼は何度か虐めの相談を私にしたことがある。
1度目は職員室にきたが、その事がばれて、更に虐められてから、他の場所を指定して相談をするようになった。
正直、相手したくない、だって私には解決できないし、下手に介入したのがばれたら、他の生徒から嫌われる。 場合によって不良に目を付けられたら、何されるか解らない..だけど形的には教師である以上聞かない訳にいかない..可哀想だけど、遊びだと思うから気にしない方が良いよ。 それを押し通すしか無いのだ。
だが、その日は違った。
彼が私に暴力を振るった。
不良グループ達ならいざ知らず、何でこの子が暴力を振るうのかが解らなかった。
そして、何で自分がこんな目に会うのか解らなかった。
気が付くと私は病院に居た。
そして
「残念ながら赤ちゃんは流れました、あと伝えにくいんですがもうお子さんは産めない体になりました」
この言葉を聞いた。
その瞬間、全ての幸せが終わってしまった事が解った。
私が寝ている間に両親や彼はその事を聞いていたのだろう、わたしに申し訳なさそうに。
「ごめんね..うちはどうしても跡取りがいるから..離婚して頂戴ね」
「全く、女だてらに教師なんてするからこうなるんだ、素直に辞めてれば問題無かったんだ..儂の孫殺しやがって、顔も見たくないわ」
「ごめん、真理子..」
「解ったよ..仕方ないよね..離婚届送ってくれれば判押して返すから..」
「全く」
「お父さん、言い過ぎですよ..本当にごめんなさいね」
「悪いな」
仕方ないよね老舗にとって子供が産めない嫁なんて価値は無い、解るよ。
あははははははは…本当に悲しいと涙もでて来ないのね..はは。
だけど、彼、最後位は顔を見て話して欲しかったな..何で目も併せなかったのかな..
病室にあった鏡を見た。
《嘘嘘嘘..これが私なの? 違うこんなの私じゃない》
包帯の上からでも解る..自分の顔が腫れあがってお化けの様になっていた。
皆んなから逆玉だと言われ羨ましがられた生活。
そして、赤ちゃん、何より大切な私の子供。
全部失ってしまった。
泉が憎い、私から全てを盗んだあの生徒が、この償いはしっかりして貰う。
だが、私は教師だから最初にこの事件の事を校長に伝たえなければいけない。
校長に詳しく状況を伝えた。
「事情はわかりました、きちんと罰しますから暫く時間を下さい、くれぐれも軽はずみな行動はしてはいけませんよ..場合によっては先方の両親へ連絡して慰謝料の話しや警察を入れた話しになるかも知れません、ですが、出来る事なら警察沙汰にはしたくは無いと思います…暴力を振るったからと言って未来ある生徒なのですから」
事情は解かった、正直それじゃ許せない..だけど仕方ない、そうとも思った。
病院に入院しながら1週間後、校長から電話があったので学校に行った。
生徒に今の状況で会いたく無いので時間を夕方にして貰った。
そして、その結果は私の聞きたくない内容だった。
「真理子先生、生徒からも話を聞きましたが、あれは遊んだだけだそうじゃないですか?余り大げさにしないで頂きたい」
「校長先生、何を言っているんですか? 私は流産して子供も作れない体になってしまったんですよ? これが遊びなわけないでしょう!」
「そうですね、普通なら、だけど今回のケースは違います、貴方がこの程度は遊びの範疇、そういう風に生徒を教育してしまってる以上は仕方ないと思いますよ」
「私、そんな教育してません!」
「仕方ありませんね、写真とボイスレコーダーを聞いて下さい」
「この写真はなんですか..凄い傷だらけですが」
「この写真は貴方に説明する為に該当の生徒、泉くんの体の写真を撮らせて貰ったものです」
「私はこんな事はしていません、ぬれぎぬです!」
「それは解っています、ですからこっちの音声を聞いて下さい」
《哲也君、またプロレスごっこ、楽しくて良いわね…》
《毎日飽きないわね、でも楽しそうね..仲の良い事は良い事だわ》
「これは、ですがこの判断は..」
「ええっ貴方が目の前で泉くんが暴行されているにも関わらず、それを注意もしなかった証拠ですね、しかも、明かに暴行している生徒側にたっていますね」
「ですが、この件は他の先生たちも遊びでしょうという話になった筈です」
「そうなりましたね、ですが、貴方達が正しい報告をしなかったから、泉くんに暴行を働いた生徒を見逃した、いえ、貴方達は暴行した生徒側に立ち私を騙したのです」
「それは…ですが、その時の話し合いは終わったはずです、それに事の顛末や詳しい状況は教頭や学年主任が判断して、いじめではない、そう判断されたはずです」
「ですが、その判断は、貴方達がねつ造した、「いじめではない、笑って遊んでいるだけ」、そこからの判断ですよね! 少なくとももう二度と走れない様な怪我をさせて、一生消えない傷を残すような話は聞いていません」
「それは私も知りませんでした」
「知りませんでした? 貴方担任でしょう? 私が聞いて教えてくれた事を聞き取り調査をした貴方が知らないなら、それは重大な問題ですよ」
知っていたわよ、だけどそれを言うなら他の先生や教頭、学年主任、全員知っていたわ、校長だってご存知の筈
「知っていました、ですが、他のせ「知っていたのね、だったら知っていて隠ぺいしたんですね」
最後まで言わせて貰えなかった。
「ですが、他の先生も知っていた事です」
「他の先生にも責任はとらせます、ですが貴方は自分がした事を考えるべきです、大人なんだから!」
「それはどういう事でしょうか?」
「泉くんは言っていました、私に平等にして欲しいと、依怙贔屓はしなくても良いから平等にして欲しいとね」
「それはどういう事でしょうか?」
「今回の起因は貴方があそこまで壮絶な虐めを見過ごすどころか、暴行した生徒側に立ち隠ぺいした事にあります」
「それを今言われても仕方ありません、もう過去の事なのですから、今更哲也くん達を罰する事もできないと思います」
「そうです、まだ解りませんか? だから、その時の判断は正しかったとするしかありません」
「私もそう思います」
「であるなら、貴方が今回流産した事は「ただの遊び」にしなくてはなりませんね」
「それは可笑しい、可笑しいじゃないですか? どうしてそんな事になるんですか..」
「だって、貴方は泉くんが同じような立場の時に遊びで済ましたんだから仕方ないですよ」
「それは余りにもおかしいと思います、学校が対処してくれないなら警察に行きます」
「良いですよ、そうした場合は学校側は、過去に虐めを隠蔽した事が原因ですと警察に報告しますよ?そうしたら貴方は虐めを隠蔽した教師の烙印が押されて、何だかの責任を取らされると思いますがその方が良いんですか?」
「そんな、そんなのって無い..」
「だけど、考えなさい、泉くんは今も同じ目に毎日あっています、それは知っていますか?」
「知っています..」
「教師に何回も相談に来ましたよね?」
「はい」
「貴方はどう思いますか? 貴方はたった一度ですよ、彼は過去も現在も貴方がされたような事を何回もされています、それを貴方はどう思いますか?」
確かに、私は彼を救わなかった。
今思い出せば、彼の顔はいつも私に助けが欲しくて縋りついていた。
体の傷も、もう走れない程、足を痛めた事も知っていた..報告も受けた..だけど何もしなかった。
私は彼がされた地獄をたった一度味わっただけだ…
だけど、私じゃなく何で虐めていた人に返さないの?
こんな事するなら直接やり返せばいいじゃない..
じゃぁ自分が彼にやり返せば良いじゃないか..できないな。
彼にやり返せない私が、あの不良の前に立って彼を助けられたか…助けられない。
解ってしまった、何がいけなかったのか…それは私が教師になった事が悪かったんだ。
覚悟も無しに教師になったのがいけなかったんだ。
そう考えたら、こんな教師を担任に持った彼も被害者だ。
彼が凄く憎い..だけど自分だって悪い事をした。
彼に謝らせる事は出来ない、だけど自分だって謝りたくはない。
だから、
「解りました私はこの学校を辞めようと思います、ですが今回の件は何も言いませんので少し退職金を頂けますか?」
「それが良いと思います、そうですね、お金は出せませんが、治療費についても労災が使えるように配慮しますし、今回の件は学校にいる間の事故として保険金が下りるようにしましょう、内緒でね、恐らくそこまでの状況です、下手な退職金より多く貰えると思いますよ」
何だ、織り込み済みなんだな、多分これが口止め料の代わり..そういう事ね。
「有難うございます」
顔の晴れは収まって元通りの顔になった。
全てを失った私は..もう生徒には関わらない事に決めた。
教師なんて馬鹿らしい。
こんなお金で、覚悟を決めなくてはならない、こんなバカな仕事なんて二度とするものか、そう心に誓った。
第3話 解決編
この話しを読んで頂いてどうでしたか?
話は私が以前に書いた…「復讐じゃないよ? 君たちの言う通りにしているだけだからね? これで文句ないよね?」からの引用です。
この話の真実の部分は「妊娠している教師がお腹を蹴られた事件があった」「そして、その蹴った人間はお咎めが無かった」
そしてその理由は「壮絶な虐めにあったから」です。
本当に大事になればもしかしたら罰はあるのかも知れません。
ですが、それをしてしまうと「虐めの事実が発覚してしまう」その為に恐らく学校が隠蔽してしまった。
そういう話です。
そこで考えなくてはいけないのはこの「女教師 真理子」はいけない人間なのでしょうか?
多分、普通の教師なのだと思います。
ただ、普通の教師、しかも若くて綺麗な教師が不良相手に体を張れるか…普通は張れないと思います。
ですが、意外にも虐められた人間の中には「教師が助けてくれない」その事が頭に残っている人は多いそうです。
この作品のタイトル通り。
案外「虐められた事実」は仕返しする者にとって格好のパスポートなのかも知れません。
第4話 兄の因果が妹を襲う 歩美編
「いやだ…嫌だよ..熱いし痛いし..いやああああああっ」
小学生の少女の悲鳴が公園に響いているが誰も来ない。
この公園は神社そば…昼間でもこの時期は人が通らない。
この少女は歩美ちゃん、小学三年生の笑顔が可愛い女の子だ。
この子が何か悪い事したのかって?
してないよ?
ただ、この子の兄貴がクズなだけだよ…
余りに煩いので、下着を脱がして口に突っ込んだ。
最初に言って置くけど…僕はロリコンじゃない、だからそっちの方はしない..だけど折角脱がしたんだから。
「うんうーんっうううっ」
ジッポのオイルを股に垂らしてと火をつけた。
「うううぐ、うむううっうぐっううううんーーーっ」
「あーあー歩美ちゃんこれじゃ将来恋人が出来ても萎えるんじゃないかな?…気持ち悪い」
泣いていて鼻水流して、股からはしっこまでしてやがる…凄く汚いな。
太腿にもオイル垂らして火をつけてみるかな..
「うぐうぐっうぐうぐっーーーーっ」
「残念だね…手が縛られていたら火が消せないね…」
「うぐっうぐっうぐっ」
あああ、涙が止まらないね..だけど、君の兄貴がいけないんだよ..僕を虐めるからね。
あーあー両方の太腿が凄い事になっているね..次はどうしようかな…
ブラウスを脱がして…
「ううううむ..うんグスグスっ」
「僕は別に小さい子に興味はないから、安心して良いよ」
「うぐーーーーっ」
「へぇー乳首ってなかなか切れないんだな..伸びて..わぁ切って見たら気持ち悪いなぁ…焼いちゃえ」
オイルを撒いて胸を焼いた。
ついでに顔を焼いて…指の2~3本を斬り落として終わり…猿轡を外して終わり..
「なんで、なんで…こんな事…するの?….」
「これは君のお兄ちゃんが悪いんだよ?…だけどこれは君のお兄ちゃんが決めたルール通りにしただけだからね」
「嘘、嘘お兄ちゃんはこんな事考えてない…ゲフっ」
「煩いんだよクソガキ…お前の兄貴はクソなんだよ..」
そこから無数の蹴りが歩美に叩き込まれた。
歩美が気を失った後、泉はその場を立ち去った。
これが君の決めたルールだよ
今日は運が悪いことに道端で笹川哲也にあってしまった。
このまま連れ去られて殴られるのか、それとも金をとられるだけで済むのかどっちだ。
「よう、泉、良いところであったな、ちょっと金貸してくれないか?」
運が良い、金だけで済みそうだ。
財布の中には5千円ある、やりすごせる筈だ。
財布を渡すとお札を全部抜き取られた。
「わりぃな、返さないけど、貸してくれ、その代わり今日は殴らないでやるからさ」
立ち去ってくれた。
正直、凄くむかつく、それは俺の昼も含んだお小遣いだ、これで5日間昼飯抜きだ。
立ち去る、哲也を見ていると幼女と手をつないだ。
あいつロリコンなのか?
「あの人、お兄ちゃんの友達?」
「違うよ..財布だ、財布」
「なんでお財布なの?..お金くれるの?」
「そうだよ、今日もお金をくれたからさ、歩美が欲しがっていたマンガ買ってやるよ、帰りにクレープでも食おうか?」
「本当?」
「ああ」
「歩美、お兄ちゃん大好き」
…………..
…..
なんだ妹か..結構面は良いな。
哲也くんが言っていた。
僕を何故いじめるのか聞いたときに..
「うるせーよ! 弱いからいじめるんだよ! ほかに理由はねえよ」
「弱い奴をいじめてどこが悪いんだよ..悔しかったらやり返せよ!」
「弱い者は虐められても仕方ないだろう? 当たり前じゃないかよ」
そう言っていっていたよね?
歩美ちゃんは僕より弱いよね?
弱い奴はいじめられても仕方ないんんだよね?
じゃぁ、君が大切にしている妹、歩美ちゃんに何をしたっていいよね?
君が決めたルールなんだから。
僕は、哲也が「うるせーよ! 弱いからいじめるんだよ! ほかに理由はねえよ」
とはいった声のボイスレコーダー聞いた。
うん、間違いない…待っててね、歩美ちゃん、僕が虐めてあげるからね。
今から始まる地獄
「哲也、歩美が病院に運び込まれたらしいのだから母さん行ってくるわ..お父さんにも連絡しておくから」
「あっ俺も行くよ、愛美大丈夫かな?」
「解らないけど..すぐに来てほしいって」
「じゃぁ、すぐにいかないと」
状態説明の為母さんだけが、先生と話していた。
俺は外で待っていた。
「命を取り留めましたが..これが精一杯でした」
そこには、包帯で巻かれたミイラのような物が横たわっていた。
「歩美は事故にでもあったのですか? やけどでもしているのですか?」
「あの、落ち着いて聞いてください。 まず、頭部から顔の半分にかけて焼かれています、そして当然目も焼けています…指も数本斬り落とされていますね」
「嘘ですよね? そんなの嘘だわ嘘よ嘘よ嘘..嘘だああああああああっ信じない、私は信じない」
「落ち着いてください」
「これが落ち着いてきいてられますか..何でさタンタンと話せるんですか先生は」
「良いから静かに聞いてください! まだ、半分も話していないのですから」
「半分.こんなのがまだ、半分」
「良いですか乳首は両方ともありません。胸も酷い火傷をしていて。太腿も酷い物です。そして暴行されたのでしょうか体中が痣だらけで、骨も何か所か折れています..生きていたのが奇跡です」
「そんな..それ歩美は治るのでしょうか?」
「…..」
「何とか言ってください」
「無いものは作れません」
「わあああああああああああっ歩美、歩美、歩美」
「意識はありますから、話していかれますか?」
……..
….
「歩美、お母さんだよ、大丈夫?」
これがあの歩美なの? ミイラにしか見えない。
「お母さん…そこにお兄ちゃんはいる..」
「歩美..お兄ちゃんならここに居るぞ..どうした何があったんだ」
「お兄ちゃん..何も悪い事してないよね..お兄ちゃんが..した事とか、同じような事したって..」
「哲也..そう、あなたが悪かったのね..貴方のせいで歩美がこんな目にあったのね..どう責任とるの?」
「母さん、俺は知らない、知らないんだ..訳が分からないんだ..」
「哲也..そう、あなたが悪かったのね..貴方のせいで歩美がこんな目にあったのね..どう責任とるの?」
「母さん、俺は知らない、知らないんだ..訳が分からないんだ..」
「母さん言ったよね? 不良みたいな態度辞めろって..ねぇねぇねぇこれどう責任とるの? あなたが不良だから歩美はこんな目にあったんじゃない..いい加減にして…ふざけるな..ふざけるな..歩美はもう目が見えないし、物も掴めない、歩美にどう責任とるの..取れないよよね?」
「俺がやったんじゃない」
「あんたが…不良だから、じゃない? 人に恨みかったからこうなったんじゃない? 違うのかな」
「俺はそこまで恨み買うような事はしていないよ..母さん」
「まって..お兄ちゃんをいじめないで」
「歩美に免じて今はこの話しをやめてあげるわ..だけど、お父さんきっと怒るわよ..悪いけど今度ばかりはお母さんかばわないからね」
「解った」
「哲也、そこに座れ」
「はい」
「歯を食いしばれ」
手の平でなく握ったこぶしで殴られた。
「今回の事はもう取返しの付かないことだ..男としてどう責任取る?」
哲也、あんたまた」
「母さん、最後まで聞こう」
「解ったわ」
「俺、学校辞めて働くよ、そして歩美の病院代稼ぐよ」
「足りないな、それじゃ、歩美はもう人生がないんだ」
「だったら、俺が一生面倒見るよ…結婚しないで死ぬまで面倒をみる」
「ならば、良し..起きたことは仕方ない、すっぱり不良をやめて一生面倒見るならそれで良い..だが言葉の重みを忘れるな、約束を破ったときは、解っているな」
「あなたは哲也に甘いわ」
「ああ、甘い、だけどこれしか責任の取り方はないはずだ、働くのは今は良い、俺がいるからな、だが悪いが学校はやめてもらう..母さんと一緒に歩美の看病をしてくれ..良いか」
「解った..父さん、お母さん..ごめん」
「謝るのは歩美によ」
不良はもうやめよう、これからの人生は可愛い妹の歩美の為に生きようそう思った。
これで済むはずが無かった。
地獄はこれから起きる。
3週間後、歩美の包帯がとれ、退院となる日、家族全員で迎いにきた。
「みんな、大げさだよ」
気丈にも歩美は笑っていたような気がした。
「今日は退院だ帰りにおいしいものでも食べて帰ろうか?」
「なら、歩美はハンバーグがよいかな..そうだ、歩美聞いたんだけど、これからお兄ちゃん歩美の傍にずうっといてくれるって本当?」
「ああ、何時もそばにいるよ」
「そうなんだ…目が見えなくなったのは悲しいけど、大好きなお兄ちゃんが居てくれるなら、いいや」
「歩美、ごめん」
「良いよ…許してあげる..その代わりずうっと一緒に居てね..そうだ歩美お嫁さんにして」
「いいよ..本当の結婚はできないけど、そういう風に扱えばいいんだろう」
「愛情がたりないよ?」
「哲也、お前むしろついていたな、どこが償いだ、歩美みたいな可愛い妹に愛されて..やっぱり許すのやめようか?」
「父さん、それは無い、許してよ」
「これは哲也にはご褒美ね、シスコンなんだから、お父さん何か別に罰をあたえないと」
「お母さんまで」
元に戻った..そう思っていた。
「それじゃ、そろそろ包帯をとりますね」
「「「はい」」」
「うぐぎゃげげげげげ..」
俺は吐いてしまった..母さんや父さんも言葉が出ない。
「どうしたの? お兄ちゃん? お母さん? お父さんも歩美心配だよ」
そこには、歩美の喋り方をする化け物が居た。
これで終わりです (一応の最終回)
今回の内容の真実は、此処までの事でも「傷害」と書かれてしまって終わりだと言う事だ。
そして、この犯罪を犯した泉はどうなったのか…実は罰されていない。
理由としては、泉は学校でかなり酷い虐めにあって居たからと言う理由とその虐めが原因で精神が可笑しくなっていたからとの理由だ。
最も、そのせいで泉は高校では無く、暫くは精神病院通いとなった。
「虐められた事実」それは恐ろしい事に生涯使えるパスポートになる。
勿論、その効力は違うが、もし何か犯罪を犯して、その相手が「虐めていた相手」なら「虐めが起因」となる為に確実に幾ばくかは罪が軽くなる。
「中学時代に虐められていた男性が大人になって虐めていた男性が結婚した相手をレイプした」→不起訴
「小学校の時に虐められていた男性が同窓会で過去を思い出して、虐めていた相手を殺した」→懲役4年
そんな話しは結構ある。
長い目で見れば…虐めていた事実は此処まで不利になる…
だから虐めはしてはいけない…
そう思う…
読んで頂いて納得いかないかも知れないが…真実だから仕方ない。
この作品は今回は此処で終わります…将来書きたい内容があったらその時は続きを書くかも知れません。
有難うございました。
石のやっさん